で紹介させていただいた自閉スペクトラム症のAくんのお母さんが、
かくかくしかじかという魅力的なサイトを作られました。
Aくんは年長になってようやく「ママ」といった単語がちらほら出てきた
深刻な困りを持っていた子です。
けれども、Aくんの親御さん達のていねいな関わりと
支援の工夫のおかげで、5年生になった今では、学年相応の学習をし、
たくさん本を読み、ボードゲームや実験に興じる日々を送っています。
先日は、お母さんと一緒に『アニマルズ』という本を読んでた時、
「南極には植物がないのに、なぜペンギンは生きてられるの?」とたずね、
最初、エサのことかと思って、魚食べてるから大丈夫と答えたら、
「植物は酸素を出すんでしょ?南極には酸素がないんだよね?」とさらに
疑問をぶつけてきたそうです。
Googleで調べたら、海の植物性プランクトンが大気中の二酸化炭素を取り込んで
酸素を放出してるとのことですが、ペンギンのいる南極は氷に覆われています‥‥‥
その日、Aくんのお母さんは答えを出せなかったそうです。
Aくん、とてもいい疑問を抱きますね。
Aくんがこのように自発的に考え、周囲にそれを発信して、会話を楽しむことができるのは、
Aくんのお母さんが、絵カードの交換によるコミュニュケーションを取り入れるなど、
様々な視覚支援に努めてきたことが土台となっています。
Aくんのお母さんは、これまでAくんを育てるなかで培った
知恵を共有すべく、視覚的コミュニケーションや
興味の幅を広げる遊び場(空間)作りの講演を開くなどの
活動をしてこられました。
また、視覚支援の具体的な進め方や自閉スペクトラム症の子への関わり方について
個別での相談を受けるお仕事も始められました。
先に紹介したサイトでは、今後、視覚支援以外の絵本やおもちゃのこと、
関わり方などをアップしていく予定だそうです。
ぜひ一度、訪ねてみてくださいね。