内面に言葉にできないうっぷんが溜まると、子どもによって、
家のようなリラックスできる場で大泣きしたり、
攻撃的になったり、消極的になったり、赤ちゃん返りをしたりします。
本人の心は深い混乱にあるはずなのに、そうした素振りを少しも見せずに明るく
過ごしている子もいます。でもそうした子は数年先に、
一年以上難しい時期(年長や小1の頃に、問題行動を繰り返したり、
極端な赤ちゃん返りをしたりすることです)を送る姿を教室でよく見かけます。
それでは、子どもの内面に言葉にできないうっぷんが溜まっているような時、
どうすればいいのでしょう?
内面にうっぷんを溜めやすい子自体がハイリーセンシティブチャイルドという
敏感なタイプの子が多いとは思うのですが、ごく一般的な子であっても
今ある環境に圧倒されて過敏になっている時期には、
このHSC(ハイリーセンシティブチャイルド)の子と同様の対応が
重要になってくるように感じています。
例えば、ダウンタイムを大切にする、人ごみを避けるなどや、
自然を楽しむ、創造性のある遊びをする、感情の調整を助けてやるなどが挙げられます。
先にあげたヒントは、言葉通り解釈するのではなく、
それぞれの子の日常や環境のなかで咀嚼しなおして、
「繁華街のような人ごみには連れて行ってないけど、幼稚園での集団の騒がしさで
疲れているはずだから、静かに自分の遊びに集中できる時間を作ってあげよう」など。
Aくんの話にもどりますね。
Aくんは、しょっちゅう遊びを妨害するお兄ちゃんのせいでストレスを感じつつ、
お兄ちゃんに強く惹かれていて、お兄ちゃんのすることが面白くてたまらない様子です。
今回のレッスンでも、葛藤を抱えて黙りこみながらも、同年代のBくんではなく、
遊びを一人占めしてしまうBくんのお兄ちゃんにピッタリひっついていました。
話の途中ですが、次回に続きます。