King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

前進

2007年11月02日 00時58分15秒 | 日々のこと
毎年今の時期にやることのひとつに、スキーパンフの収集が
あります。北海道とか東北とかスキー宿のパンフを旅行代理店から
仕入れてきます。以前は、自分にいも行けるツアーがあるかとか
どれくらいお金を用意すれば北海道に行けるのかとかそんな感じの
軽い気持ちでパンフを手にしていたのです。そして、自分には
それらの旅行は手の届かないものと思って捨てられてるのが通年
のことでした。

しかし、何年か前から検定を受け出して、とにかく上達を目指すには
何日も山に籠ってスクールに入らないとだめだと前より宿やスキー場の
パンフを必死に調べるようになりました。そして、よくある合宿形式のような
スキーツアーや検定パックの存在を知り、そういったものに参加してみました。
それにしても、いい年をして若者と相部屋になり、昼間はスキー夜は何も
やることも無く何日も山に籠るのはどうも人生の無駄に他なりません。
もっと自由に快適に過ごせるツアーは無いのかとさらにスキーパンフの
見極めが続きます。そして、自分にネックになっているのは費用でも
日程でもなく、一人だということになってきました。つまり一人だとなかなか
泊まれるところが無いのです。

よく宿に冬の間荷物をおきっぱなしにしてスキー場に通う人の話を
聞きますが、そんな民宿の家族のような関係を築いてそこに通うほど
愛着のある場所も宿の縁もありませんでした。一人でも泊まれるところは
その後、いくつか開拓しましたが、値段を較べるとどこも民宿のような
ところでも一泊1万くらいはして、料理もうまく、温泉があって、スキー場も
近く、メンテナンスルームも完備していて、変な人もいないというところは
なかなかありません。それにしても、スキーツアーのパンフというのは大概
二人以上からの募集で、日本の旅行システムのお粗末さを感じます。

スキー場なんかどこもガラガラで平日のスキー宿なんかどこも空き室だらけ
なのです。しかし、大きな施設を作ってしまったホテルやリゾート施設は
空いているからといって個人客などを相手にはできません。今でも、少ない
団体客を誘致すべく旅行会社に取り入ったり、海外ツアーを取り込んだり
と大変な努力をしています。観光地の旅館などはどこも部屋を団体旅行
から、個人旅行向けに改装して料理と温泉を売りに早くからそのスタイル
を変えてきましたが、スキー場の宿はまだまだ個人客などに目を向けては
いません。

海外ツアーなど一人で一部屋なんて当たり前なのに、日本のホテルは
一人だと必ず断られるか、高い一人料金を要求されます。大きな巨大
リゾートホテル的なところほど一人顧客の開拓をすれば今後伸びるとまだ
気がついていません。もう昔のようなスキーヤーズベットや民宿の二段ベットの
合宿所などはいらないのです。スキーをしているのも年寄りばかりなのですから、
例え夫婦でも一人一部屋のほうがいいのです。

そんなわけで、昨年までは一人ということと、パンフの複雑な仕組みに辟易して
北海道も東北も行かずにいましたが、もはや時間も自由もどうにかなる身に
あるうちに是非、ということで複雑で解りづらいパンフを読み解き、ひとりでも
OKでありまず本州では味わえないゲレンデをチョイスし日程をおおよそ決める
所まで来ました。後はそれにあわせての調節と資金的な準備です。

今までは、パンフをみてもあきらめていましたが、北海道には行く価値があると
決断できたことと、一人問題にも解決策を見出したことは大きな前進です。
コメント
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