King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

サブプライムと徳政令

2007年11月21日 23時32分27秒 | 日々のこと
今日走った後に買い物に行ったら、夜鼻が出て止まらなく
なってしまいました。風邪を引いたのか。
一応大事をとって葛根湯エキスを一気飲みしました。

今日の日経夕刊に、清志郎の復活ライブの事が載って
いました。内容は既に知っていることばかりでしたが、日経に
まで載るとは世の一大事に昇格したというものです。
一大事と言えば、わが国にはサブプライムがらみの債権は
少なく軽微だという経済的打撃ですが、ここのところの株の
値下がりはそんなこといってられない物があります。

私の風邪もそんな打撃の一撃から来ているのかも。
サブプライムローンとか低所得者とか言っていますが、ようは
バブルがはじけたってことで、日本がやったような銀行救済を
するしかありません。ちょっと気になったのは、今日のNHKの
クローズアップ現代が取り上げたのが、バブルの爪痕です。
日本が行った金融政策や外圧とかを一切出さず、日本の
不良債権処理に群がった外資が多額な利益を出したことや
外資も買わないような地方の企業の債権などはまだ信金や
信組がしことたま抱えてつぶれるかつぶれないかのヨロヨロ経営を
しているという紹介です。

なぜ今この時期に、そんな事をやったのか非常に気になりました。
米の不良債権問題であるサブプライムローンも実際に金融機関が
多額な損失を計上して景気が減速しているとか、これからサブプライム
ローンの段階金利の割高返済が始まる時に来ていて、さらにローン破綻が
増えると予想されています。そこで救済措置が盛んに叫ばれているのですが、
その金利を凍結するとか、国が債権を買い取るとかという積極金融を
唱える人に対して新聞ではそれは徳政令ではないかと言う指摘がされています。

日本では、鎌倉や室町の昔からそんな金融政策がされていたんだと
改めて思い至りましたが、当時は主に傾いた貴族社会の建て直しや
貧しい御家人の生活保護のためのものであり、貧しい末端の人々の
生活保護を目的にした物ではなく、政府の信用を失墜させ政権を
危うくした失政の見本のようにみなれています。現在、それをやって
世界経済を立て直すべきだという声が強いようですが、米では企業
倒産なんか珍しくもなく、銀行だって普通につぶれる国ですから、
ローン返済できなくなったら担保で家がとられて、その家も売れなかったら
銀行も潰れてという正しい循環を受け入れなかったら、市場経済は
変なねじれのまましこってしまうのです。

10年前の日本のバブル潰しと外資へのガレージセールは、日本の
資産のむしりとりに欧米が成功したという日本の策のなさですが、
今回のサブプライムという米のバブル崩壊は、原油高騰と穀物相場の
高騰に鍵があると思われます。米に家を持ちたい人は沢山いるので
ちゃんと職があれば家が買える仕組みは当然必要なのです。それが
不動産にばかげた値段がついたり、一般の人に買えない値段になって
しまって土地も少なくて新しい家が建たないというのならバブルの清算も
やむをえないのですが、今はまだそんな常態ではありません。

世界に余ったお金が、簡単に儲かるところにより固まっているだけで、
資源を奪い合ったり、紛争意外でやりあったら結局不動産市場に
しわがよったという感じではないでしょうか。投機マネーが穀物やオイル
から米市場に流れて循環すれば済むことです。それはいまや拡大した
米の低所得者の増大などの格差が問題で、しっかりした教育と地域
社会の存続が重要です。日本もこの地方経済と高齢化や過疎化が進む
地域のたておなしが急務で、失敗すれば社会保障とか医療とか国の
持つべき国民への人権を保護し生活を保障する事ができなくなります。

そこで高齢化に備えて各制度の改革と構造改革を推し進めてきたのに、
地方と低所得者の格差がクローズアップされ政府に不信感が増して
今の状態になっているわけです。すると、突然やめた安倍政権からみて
明らかに現福田政権はかつての自民党政治の形態であり、国会で
攻撃されている防衛疑惑などかつての利権と官僚の腐敗という自民
政治そのままです。増税するという最近のニュースなど、防衛省のくだらない
ミサイル防衛システムや基地移転や米基地移転費用補填をやめれば済む
ことなので、結局役人天国、バカ政治家の国なのだというのがよく解ります。

こういうことを書くと、日本はアメリカの傘で守られているとか核の傘とか
言うバカな事を言う奴がいるから面白いです。アフリカや中近東のように
武器が外国からどんどん入って来て、普通の人が武装している国では
子供でさえ銃を持って絶えず銃撃が行われています。周りの国は彼らに
何をしているのでしょうか。あいつも銃を持っているからお前も銃を買い
なさいと銃を運んでいるだけです。そうしていれば、自国に沢山ある資源を
活かして経済発展などされないからです。

世界の覇権国からすれば、下手に平和などないほうがいいのです。
地球規模で見れば、多くの国が貧しくて飢えて死んでいる人がいるのに
人口はどんどん増えているのです。逆に絶滅して行く種は増えているという
環境の悪化もあります。もはやそういう問題に地球上の人類は真剣に
取り組む時期に来ているのではないでしょうか。先進国では、出生率が
低下して人口減が起きています。豊かな国に人が増え栄えるという
時期ではないのです。
コメント
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