King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

何の抑止力なんだよ

2010年05月06日 10時24分36秒 | 日々のこと
ツトッコというのは奥秩父の人がよく今の時期に作る
郷土料理で、ちまきのような物です。

栃の葉で包んだおこわのようなものですが、素朴な味わいが
色々な私の思い出の詰まった今の時期食べたくなるものです。

栃の葉やら藁やら今では身近に無くて作るのをやめて
しまうようです。

私はもともと人にもらった思い出ばかりで自分で作ろう
などとはとてもとても思わないのですが、中々食べられなく
なったとなると余計懐かしくなるのです。

さて、鳩山氏の沖縄訪問はマスメディアでも色々報道され
ましたが、私が気になったのは鳩山氏の抑止力とは思わな
かったといういいわけです。

今は基地があった方がいいという意味での抑止力なのか、
自分の無知を披露した発言なのか、ここ昨日今日の報道に
接するたび、疑問が募ります。

そもそも基地の再編を言い出したのは米国で、もともと日本の
海兵隊の大半をグアムに移すというのは実現に向けて動いて
いるのです。

その時についでに全部持ってってくれよという話にならずに
基地は残っているわけですが、そもそもそれが日本のために
という気持ちが日本にあるという事にいくつもの特殊事情が
絡み合い複雑にしてしまっていると思います。

韓国では、もう全面撤退が決まっていて実際に基地機能が
グアムに移転しつつあり、完了も16年を予定するなど行動は
現実的です。

そんな現況を踏まえて何を指して抑止力と表現したのか興味
がありますが、日本のマスコミはそんなこと今気がついたのか
という無責任姿勢ばかりを批判するのみで抑止力の意味を
問うものではありません。

何日か前の日経のコラムに基地の意味として中国の力のアピール
ともとれる行動があった事と、第一列島線が危ないということと
このままではグワムのあたりの第二列島線まで後退してしまうと
危機感をあおる書き方でした。

その中には、尖閣列島もガス田も日本は近寄れなくなるとまで
書かれていたのですが、それは鳩山氏の言う抑止力と重なる
ところなのでしょうか。

そうだとしたら余りに無知な報道になり、誤った情報操作と
いわざるを得ません。

領海線が基地のあるなし武力の存在で簡単に移動するという
態度がまずおかしいですし、基地なんか日本に多数ある
無人島に作ればいいでは無いですか。

先の第一列島線という考えもこれは中国の考えで、それを
なぜ日本が忖度しなくてはならないのか。

まず先に考えなくてはならないのは、米国に守ってもらって
いるという事ではないでしょうか。

米国の世界中で行っている戦争を見れば、それはその国を守る
ものではないのは明らかです。

ベトナムや朝鮮で行われた戦争に米国が介入し、それが
世界平和につながるものだったか見ればそれは明らかです。

何もイランやイラクで石油利権がという陰謀説をだすまでも
なく、各地で展開する米国の軍事行動が正義からくる行動と
とる人はまさかいないでしょう。

とはいえ私は憲法を改正して自国で自国を防衛せよとか、核
武装した方が米に頼るより安上がりとする人たちとは考えを
異にします。

もともと駐留なき日米安保が正常な考え方のはずです。

それが現実的に実現不可能として自説を封印した鳩山氏に
対して、それをさせたところを議論した方が問題が明らか
になるように思いました。
コメント
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