King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今年の珈琲

2011年01月03日 22時31分11秒 | 珈琲
年末に、お正月用に焼いた豆は、タンザニアエーデルワイス。

昨年から言われて頭に残っている事は、甘い豆をほしいという
話と、珈琲らしい珈琲が飲みたいという話でした。

高級珈琲と言うか高い珈琲とかコンテストに高得点で勝った
農園とかそんな豆を置いておくのもひとつの答えかと思った
ことがあります。

苦い珈琲をくれと言う人には、焙煎度の深いものをあげれば
いいし、甘い豆と言うのは、飲み手のレベルとか珈琲の知識と
履歴により違ってきますが、ハニーショコラあたりでいいと
言うのが今までのスタイルでした。

ただ、本当にそれだけでいいのかと言うのが常にあり、甘い
と言えばどんな豆が一般的で、何が一番甘いだろうか。

珈琲らしい苦味とはどんな味を言うのだろうか。

そんなものにこの年末年始休みに飲んだ珈琲は確かに応えて
くれました。

タンザニアの豆は、お店で飲むとだいたいどんな味かひとつに
集約されていきますが、実際に自家焙煎の豆屋にある豆だと
どれが本当のタンザニアか疑問が募るものでもあります。

まず喫茶店で売られているキリマンですが、大概は酸味が
強くて、香りも良くなく藁っぽい味の店が大方です。

ですから、一般の人がキリマンと言うとこの穀物のくさっぽい
味と思っている人もいます。

ですが、中にはとんでもない甘みと濃い苦味を備えたダイナミックな
キリマンを出す店もあります。

さてさて、自家焙煎豆屋にある味はどんなものでしょう。

スノートップとかアデラとか色々なグルメコーヒーという名の
ブランドの多い事でもしられるタンザニアですが、実は生産量は
そんな多くなく、中米の豆の方がはるかに多いのにもかかわらず、
中米の豆だと日本ではグアテマラがポピュラーであり、もっと
多くておいしいホンジュラスなどはなかなか入っていません。

でも、タンザニアは昔からポピュラーであると言うのに本当の
味は伝わっていないと言う現象があるように思います。

今回のこのエーデルワイスは、何とミルクのような香りと
本当にミルクのような味わいでした。

花の香りとかワインの香りとか色々評する人はいますが、
ミルクのような珈琲なんてのはカッピングテストのコメントでも
お目にかかりません。

ナッツのようなと言うのは良く聞くものですが、それをジューシー
にするとやはりミルクのようなと言う表現に行きつくのでは
ないでしょうか。

明日から営業します。

自分用に焼いた豆ですが、まだ残っていますので試飲できますよ。

コメント
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