憲法改正論議の愚

昨日の夜は昨日よりは深く眠れて、明け方に
とても面白い夢を見てそれをそのまま本にすれば
面白いと思ったのですが、朝になってみるとどんどん
その内容を忘れていくのです。

もう一度思い出してメモしておこうとパソコンに向かった時には
原形すらとどめていない状況に愕然としてしまいました。

昼のニュースで麻生副総理の失言問題というのが放送され
ました。

大臣の失言問題というのは珍しくもなく、特に前政権時には
狙って次々と仕掛けられていた感じですが、今回も何かの
講演会でしゃべった内容のほんの一節だけをとりだしてナチス
擁護だと、かなりまとはずれな騒ぎ方をされているようです。

憲法会税論議を経て今政権中に戦後初の憲法改正につなげたい
というのが安倍首相の悲願だそうですが、もっと他にすることが
あるだろうというのが切実な思いです。

今聞こえてくる憲法がらみのことといえば、憲法9条があったから
戦争も起きなかったし、日本人は戦争で死んでいない、これを
絶対変えてはならないという意見です。

憲法論議の場合そんな逐条的な話は意味がないのです。

例えば、混乱が激しいエジプトでは、この間憲法停止して軍がデモ隊
を制圧し著しく政治関与をしました。

憲法などといってもそれはみんなが大事で国の根本を成す重要な
法律と信じているから意味があるので、これが戦後占領軍により
押し付けられたもので、別に罰則があるわけでもなく、世の中の
実情に合わなくなってるのにありがたがって一字一句いじれない
全然意味ないとおもいだしたら、一遍に憲法破棄して、新憲法と
新国家樹立なんてこともありうるわけです。

今の日本のように選挙にすらいかず、重要なことはすべて官僚の
判断と設計によりなされていくら政治家が法律やら国家体制を
いじっても根本のところは強力な官僚体制に握られ何も変わらず、
人々も関心がないという状態がエジプトのように様々な部族やら
宗教関係の主導者やら民族やらがひしめき全然まとまりが付かない
方が民主主義として正しい状況なのか、ひとつの民族が天皇と
いう象徴の下まとまる国が正常で正しい道なのか、もっと根本的な
部分で考えてみたらどうでしょう。

西側先進国が現代までどんな国際的な悪行を繰り返し、自分たちの
繁栄を築いてきたか。

敗戦という禊の後は日本は正しいその西側先進国の一国に入った
と思っている人が多いのですが、いつまでも隣国からは保障やら
賠償やら因縁を付けられ続けています。

そもそもそれは日本が核を持たないからとか、集団的自衛権すら
行使できない国だからであり、それでは財産や日本人をまもれないと
いう人もいます。

共産党のように憲法9条があったから戦争や平和が保てたとも
思いませんし、憲法がどうなっているなんて相手の国は知りもしない
でしょう。紙に書かれた異国の言葉がどれだけの力になるでしょう。

とはいえ、今言われる憲法論議にしても、靖国神社にお詣りした
だけで、大騒ぎなのにやられたらやり返しますよと明文化など
したらどう反応するかなんてことは誰も指摘しません。

憲法問題以前に歴史認識だけで海外論調は安倍首相に注意を
求めるような論調が集まり、海外にまで慰安婦の像などが作られ
てしまうところにもっと注意が諮られるべきなのではないでしょうか。

米国は日本が言うところの戦後もずっと各地で戦争を繰り返し、
その結果、多くの人が戦争で死に、自国もテロに標的になるなど
戦争の結果平和が訪れたところは一ケ所もなく、混迷と大量虐殺が
繰り返されています。

それでも一度も謝罪もなく、軍隊をより強力にして、経済問題も
定期的に起こしています。

彼らの憲法には国民が武装する権利が保障されています。

シリアで毒ガスが使われたという報告があったら反対勢力に武器を
供給するというまたかつてイランやアフガニスタンで繰り返したことを
やろうとしています。

日本は同盟国だから守られているとか核の抑止力とかいう前に
何が正しくて、何がだめなのかという議論をして国際的な信用を
高めていくのが筋なのではないでしょうか。

ただバカ正直になれというのでもありませんが、あまりに程度の低い
考えしか持たない人が多すぎる感じがします。

今月のブレンドは

予告のとおり、今月も『夕焼け』です。

名前は先月と同じですが、ブレンド使用豆が変わります。

というのもよく聞かれる何々ベースのブレンドですという
のと所謂ブレンドとどう違うのだろうかというのを実感
してもらいたくて先月はモカベースに当店らしい色々
盛り込んだものでした。

今月は何の芸もないような同じ焼き加減の豆を同じだけ
ブレンドしました。

さてどう感じるか。

飲んでみてください。