King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

夏の終わりにコスタリカ、パナマ

2013年08月22日 10時07分07秒 | 珈琲
暑い夏もそろそろ先が見えてきたこの頃。

秩父地方では、ススキが出てきて夜は秋の虫が鳴いています。

でも、朝はまだ色々な蝉が今を盛りと必死の鳴き声が羊山から
重なり降りてきます。

夏休みの子供の声も時折、ヤッフォーなどという昔風の掛け声が
降りてきます。

この羊山に市の乗馬施設が移るとか。

そうなれば近くなるのでたまにのりに出かけるのもいいかも。

ついでにロバのタクシーとかアルパカの牧場とかも芝桜の丘に作れば
いい観光スポットになるでしょう。

そんなしつこい夏の朝に飲んだ珈琲はパナマのバルマウンテンです。

パナマのコーヒーというと甘みのある上品で飲みやすいものとか、
浅煎りの似合う豆というイメージですが、とかくその甘味と浅煎りと
いうのがこの夏の厳しい気候風土にはそぐわないというイメージを
持つ方が多いようです。

これはアイス珈琲は深煎りで真っ黒なものというイメージと同様
濡れ衣のようなものです。

そもそも珈琲にはそんな神話や勝手につけられたイメージが先行して
います。

でも、昨今のコンビニでは100円で飲めるコーヒーの出現でその
イメージも徐々に薄まるのではないでしょうか。

とはいえ出来上がったイメージを崩したり、神話となっている言い伝えを
否定するのはよっぽどのことがない限り受け入れられないのも事実。

日本での一番のコーヒーが未だにブルーマウンテンだと信じられている
ように、誰もが認めるということをもうそれはやめますとは言えないのが
の日本の社会です。

新たに味で選ぶという方式でコンテスト入賞豆を高値で取引を実施し
世間に広めようとしていますが、これは新たにブルーマウンテンのような
スターを生み出すための方式というだけかもしれませんし、時代の求める
味はその都度違って当然です。

当店では、当然COEも扱うし、農園名のつかない国名だけの従来の
豆もあります。

つまり、当店なら普通のサントスNO2とブラジルCOEを比べることも
出来るのです。

それはお客様の思うが儘に自分の納得する豆を選んでもらうためでも
ありますが、ここでふと思うのはコーヒー専門店などでは30種もの
メニューがありそこから選ばせるという方式なのですが、お客もそれに
何の疑問もなく、モカとかブラジルとか言って注文していますが、それは
やはりスタバでコーヒーを飲むときのように本日のコーヒーでいいのでは
と思います。

当店の珈琲が季節のブレンドが好まれるように、この時期この味と
いうイメージがあってしかるべきであり、それを提案できない専門店なら
その存在意義も疑われます。

というわけで、今週は特にパナマの珈琲を紹介していこうと思います。

実際、国名でその個性を判別して売るというのも無理があり、木の種類
とか標高とか製法とかの方が系統としては区別しやすいのです。

ワインのようなと称される豆やフルーツのようなと称される豆など自分の
好みの系統を知るというのも重要です。

迷えばモカマタリという選択もあります。いや迷えば当店で試飲して。
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