King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

変わった依頼と変わったお客

2013年09月29日 16時52分51秒 | 珈琲
昔自宅の近くに食堂があり、そこでよく食べたラーメンが
所謂東京ラーメンです。

鶏がらのスープのしょうゆ味のシンプルな味に、縮れた細麺、
半分のゆで卵、ホウレンソウ、メンマ、鳴門、チャーシューと
薬味のねぎ少々。

これは揺るぎのないもので、どこの食堂でもこういうラーメンが
出されていてそれが当たり前であることさえ気づかなくなっていたところに
チェーン店の道産子ラーメンの出現により、ラーメンというのは地域ごとに
味があり、そもそも何が乗っていてもOKで味も決まりはないのだという
ことに気づかされるのです。

そして、ラーメンマニアなるものが現れ、どんどん進化するラーメン屋の
実態が多くの人の目にさらされるようになり、気が付くと昔ながらの味は
もうどこにもないのです。

ラーメンならラーメンと注文して同じものが同じ内容で日本全国提供されると
ことなどないのですが、しかし、昔はそんな不文律があってなんでも安全に
外食できると思われていたのですが、人やもの情報の流通がけた違いに
行きかう世の中では、自ら進んで自分の味を探して日本全国歩かなければ
ならないような世の中になってしまったのです。

さて、珈琲はどうかということになると、詳しいことはかけませんが、
ここで書いておかなければならないことは珈琲と注文した時に何が
出てくるかということです。

現在では、ランダムに選んだ店でコーヒーをたのんだら大手の日本のコーヒー
会社が作ったブレンドが出てきます。

これは普通に考えるとかなり日本の資本関係から行くと異質なことで、
日本のコーヒー会社は優秀なんだということだと思います。

しかし、飲食店、レストラン、喫茶店などでおいしいコーヒーが出てこない
のも事実です。

数が出る忙しい現場でもそうですし、有名な誰もが知る喫茶店でも
コーヒーがうまいんだよという店はありません。

なぜ、うまいコーヒーの店がないのか。

つまりはこれらのことを合わせると大手の出している豆に問題がある
ということに簡単に辿り着きます。

珈琲通には自家焙煎珈琲豆屋でおいしい珈琲が飲めるというのは
常識です。

おいしい珈琲を求める人はそんなところでしか飲まないので、あまり
問題にならないのかもしれませんが、しかし、知らない土地に行き
朝おいしい珈琲を飲めないのは大変苦痛なことです。

しかもまずいことにまずいコーヒーはどんどん増殖しており、問題視
されることもないのです。

この問題を複雑にしている一つの要因に日本の自動販売機の缶飲料
の多さもあります。

冬場の主流はホットコーヒーです。

ここのところは缶コーヒーだけ150ccの短い缶も定着しています。

甘いあったかいというだけのものから、他の飲料より量が少ないのに
その数は増すばかりです。

そこに来て今度はコンビニで缶コーヒーより安いコーヒーが売られ
出したのです。

もともとは外資系のファミリーレストランなどコーヒーは安く飲み放題の
ところがアメリカとか同様な値段にできずにその数を減らしていく中、
デフレ世界に外食チェーンは果敢に百円コーヒーを投入し、無料券も
たくさんばらまいてきました。

しかし、一向にセルフ方式のコーヒーチェーン店の増殖はとまらず
安いコーヒーとその三倍はする値段体系ながらその値段を下げる
価格競争とならずに逆に最近は値上げとなっており、全くコーヒーの
適正な味と値段が作られようとする気配はありません。

そんな中、全く詳しくはかけませんが、喫茶店のストレートは必要か
ということで、そのよくある内訳を考えて特長を記しておきます。

どこの喫茶店でもあるストレートはブラジルです。そして、次に
モカ、タンザニア、グアテマラというのが定番でしょう。

もちろんマンデリンやコロンビアが好きだという人もいます。

しかし、今やスペシャルティコーヒーという概念が幅を利かせる
現代においてはもはやこの喫茶店のストレートのメニューとは
必要なのでしょうか。

味の側から見て揃えられるべきものはと考えるべきなのか、
人の好みにより軽いものか強く濃い味かそういう変化が
必要なのか、ストレートが存続している意味が解りません。

というのは味でどうこう言うのであれば、国ですべての区別が
付くはずがないからであり、区別されるべきは品種や焙煎度の
差であるはずです。

しかし、店側にそういう動きが全くないのはなぜなのか疑問は
深まります。

やたらと農園名ばかり長ったらしく書きつられたり、COEとか
コンテスト入賞豆とかそんなことばかりがつづきます。

こんな疑問に詳しいことを聞きたい人は当店に訪れてみてください。
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