金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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59:ミヒャエル・エンデ/大島かおり訳 『愛蔵版 モモ』

2005-07-22 19:51:51 | 05 本の感想
ミヒャエル・エンデ/大島かおり訳『愛蔵版 モモ』(岩波書店)
★★★★☆

不自然な日本語が苦手で、小学生のときから翻訳文学は避けていました。
外国語とは響きが異なるので、日本語に訳したときに文章のリズムに無理が
出てきてしまうのだと思います。
評判のよい石井桃子さん訳『ピーター・パンとウェンディ』もかなり苦しかったし、
ハリー・ポッターシリーズも一冊で挫折。
そんなこんなで、この本も小学生のときから気にしつつ、手を出さずじまい。
籐子ちゃんのReading Batonに挙げられていたのを見て、
ようやくチャレンジと相成った次第です。
原文がわからないので訳の良し悪しはわかりませんが、
読むのはそれほど苦しくなかった。
子どもには理解できないであろう言葉も使われているのですが、
小学生のころに読んでいたら、おそらく生き方に大きく影響を与えられただろうと思います。
ファンタジーは苦手なのだけど、モモと時間どろぼうたちの対決にはスリルもあり、
孤独に徐々に追い詰められていく過程も感情移入できる。
すんなり読了。
『はてしない物語』も読んでみたい。

コメント
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