金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

62:島本理生 『ナラタージュ』

2005-07-26 19:58:08 | 05 本の感想
島本理生『ナラタージュ』(角川書店)
★★★★★

すごかった。
『生まれる森』『リトル・バイ・リトル』にはなかった強いパワーを感じた。
ところどころ、「んん?」と思うところもあったのだけど、
勢いでねじ伏せられてしまう感じ。
多情とか浮気ということではなくて、ふたりの人を同時に好きだと、大切だと、
思うことはあるのだろうなと思う。
もちろん好きだという気持ちの度合いに差があっても。
生涯の恋ということを考えて、なんだか打ちのめされてしまいました。

小野君がどんどん不安定になっていくのが悲しかった。
与えた分だけ相手から返ってこないと感じたら、
いつかは損得勘定に動いてしまって、関係は破綻してしまう。
それを露骨に見せつけられてつらい。

個人的には先生より小野君より、黒川君が好みです

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62:平岩弓枝 『お吉の茶碗―御宿かわせみ〈20〉』

2005-07-26 19:56:56 | 05 本の感想
平岩弓枝『お吉の茶碗―御宿かわせみ〈20〉』(文藝春秋)
★★★★☆

安心して楽しめるお話。
表題作「お吉の茶碗」と「池の端七軒町」が好き。
一気に読破してしまうのがもったいなくて、
毎回一冊ずつ借りることにしたのですが、次が待ち遠しい。
何度もドラマ化していろんな人が演じているけれど、
最初に見た沢口靖子・村上弘明でイメージが固定されています。
あのドラマは映像も美しくて、音楽の使い方もよい感じで、大好きでした。

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