金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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64:宮尾登美子 『宮尾本 平家物語〈1〉青龍之巻』

2005-07-29 20:01:04 | 05 本の感想
宮尾登美子『宮尾本 平家物語〈1〉青龍之巻』(朝日新聞社)
★★☆☆☆

大河ドラマはどこまでが宮尾オリジナルなんだろう…と思い、借りてきました。
1巻目は清盛の少年時代から平治の乱の終わりまで。
持っている知識をなぞっていく感じで結構おもしろく読めました。
ただ、必要以上に史実を盛り込もうとしているためか、焦点がぼやける。
その割に説明不足なところもあるし、時間軸も前後していて混乱しやすいかも。
会話文の改行も読みづらかった。
でも宗ちゃまが活躍するまで読みます。

ドラマを見ていてアンバランスに感じるところがあったのは、
平家メインのお話を「義経」の原作に持ってきたためだというのがよくわかった。
ドラマで宗盛と後白河法皇のあいだにあった「眉のつむじ」のエピソード、
清盛を白河院のご落胤とする原作の流れからすると、宗盛の誤解もやむなしですね。
コメント
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