
★★★☆☆
金曜ロードショーでやっていたのを、滞在先で見る。
なんか……戦争映画の割にはライトすぎるよね。
なんであんなに簡単に収容所に出入りできちゃうんだよ!
ある程度の「戦争はこうだった」という共通認識の上で
話を進めるのは別にいいんだけど、
説明も足りない、描写も足りないで、
大場氏がどうしてアメリカ側に敬意を払われるのか
いまいち説得力がないし、徹底抗戦から降伏へ
方針を転換するまでの葛藤もわりとあっさり描いているので、
あれよあれよというまに終わってしまったという感じ。
そして、会話が全然聞き取れない。
テレビ放送だからかと思ったけど、レビューを見ると
DVDもそうらしいから、もともとそういう作りなんだと思う。
戦争を伝える映画は、作られないより作られたほうがいいとは思うし、
どんな形であっても、ほんのわずかであっても、戦争の悲惨さ、
恐ろしさを伝えられるならば作られた価値があるとも思う。
否応なしに戦地に送り込まれて、それでも日本のために戦った人々、
死んでいった人々がいたのだと再確認させる点でも、
この話が映画やテレビ放送という形で公開されたのはよかったと思う。
でもイマイチな映画は、誤ったイメージを形成してしまう可能性も
あるから諸刃の剣だね……
★2つとしたいところだけど、竹野内豊がかっこいいから★3つ。
(しかし、軍人役としてはあんまり見栄えしなかったなあ……)