金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

99:有川浩『図書館戦争 図書館戦争シリーズ<1>』

2012-08-20 07:47:02 | 12 本の感想
有川浩『図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)』(角川文庫)
★★★★☆

昭和の最後の年に、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる
『メディア良化法』が成立して三十年。
高校時代、書店で良化特務機関の襲撃に見舞われた際
救ってくれた図書隊員を追いかけて、笠原郁は
行き過ぎた検閲から本を守る図書隊に入隊した。
その身体能力と情熱が認められ、
図書特殊部隊に配属されることになるが……

******************************

今さらながら読了。
雑誌に掲載されていた短編(確か別のシリーズのスピンアウト)を
読んで、好みじゃないなあと敬遠していた作家さんなのだけど、
おもしろかった!
これぞエンターテイメント!といった感じ。
荒唐無稽な部分もあるし、冷静に見ると
「いやいや、それはおかしいよね」という設定なのだけど、
読んでいる間は勢いでそのツッコミもねじふせられてしまう。
主人公の女の子がやかましく、最初は語り口が最初は苦手だったけど
そのうち慣れた。
(しかし、上官に向かってあの口のきき方はないよな。社会人として)
ライトノベル口調とベッタベタなラブコメに抵抗がない人なら
楽しめるのでは?
わたしは番外編を読んでて、「ぎゃー恥ずかしい! やめて~!」と
のたうちまわりたい気分になった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする