金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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312-313:小玉ユキ『青の花 器の森〈1〉・〈2〉』

2022-12-13 23:22:31 | 22 本の感想
小玉ユキ『青の花 器の森〈1〉・〈2〉』
★★★☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
長崎・波佐見を舞台に始まる、器と恋の物語

波佐見焼きの窯で絵付けの仕事をしている青子。
その窯に、海外で作陶していたという龍生がやってきた。
無愛想で人を寄せ付けない龍生に「絵付けされた器に興味ない」と言われ、
自分の生き方まで否定された気持ちの青子だが、
反発しながらも龍生の器に惹かれていき…?
器に魅せられた男女が出会ったことで、大人の恋が動き出す--!
 
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わかっています。
作劇の問題として、ツンデレは最初にマイナス面が強く出たほど、
デレの効果大で盛り上がる……って。
 
でも、大人だし社会人なんだから、
「付き合いが始まったばかりの相手を不快にするような態度は避ける」
という最低限の礼儀は守ってほしいよ……。
どんなつらい過去があろうが、全くの他人に対してそれは免罪符にならんのやで……
 
とヒロインの相手役であろう男に不満が募るのだが、
器の魅力は十分堪能できた。
 

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310-311:鎌谷悠希『ぶっしのぶっしん 鎌倉半分仏師録 〈1〉・〈2〉』

2022-12-13 23:15:02 | 22 本の感想
鎌谷悠希『ぶっしのぶっしん 鎌倉半分仏師録 〈1〉・〈2〉』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
時は鎌倉時代。
半身を失いし、少年仏師・想。
彼には、神仏を喚び、ともに闘う“力”があった――。
東大寺を突如襲う異変を前に、想は己に眠る“力”の解放を迫られる…。
時代が、仏師たちが、仏像たちが、いま動き出す!!
「隠の王」の鎌谷悠希が放つ、かつてないスペクタクル仏像絵巻。
第一巻いよいよお目見え!
 
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仏師が仏像でバトルする、なかなか斬新な、
かなり人を選びそうな歴史ファンタジー。
奥州が頼朝の支配下におかれた直後から物語は始まる。
頼朝や運慶、教経といった実在の人物も登場するし、
仏像についても作者さんがきちんと勉強されたのがわかる描き方で、
好きな人は好きなはず。
 
明星菩薩と主人公だけでなく、他の登場人物についても
セリフが誰のものかがわかりくいところがいくつかあって、
特にまだそのキャラが登場したばかりの時期は
すんなり情報処理できない……という欠点もあるんだけど、
絵はきれいだし、作者さん独自の世界観や絵柄が
確立されているという安心感がある。
 

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