千早茜『からまる (角川文庫)』
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
地方公務員の武生がアパートの前で
偶然知り合った不思議な女。
休日になるとふらりとやって来て
身体を重ね帰っていくが、
彼女の連絡先も職業も分からない。
ある日、武生は意外な場所で
彼女を目撃してしまう…(第1話「まいまい」)。
妻に浮気をされた中年男、不慮の妊娠に悩む女子短大生、
クラスで問題を起こした少年…。
いまを懸命に生きる7人の男女。
泉鏡花賞作家が複雑にからみ合う人間模様を
美しく艶やかに描いた群像劇。
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カタツムリやらイソメやら、モチーフになっている
生き物が好きじゃないのもあるけれど、
(みんな生き物にえらく詳しいな!?)
登場人物たちに好感が持てず、
きれいごとじゃない人間関係もしんどくて、
全体としてはnot for me。
でも小学生の男の子を主人公にした第5話の「ほしつぶ」はよかった。
それぞれの章の登場人物がリンクしあっている構成も、
ないならないで何の支障もないけれど、
あるとうれしい。