金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ『青天を衝け』#31

2021-10-17 21:14:18 | 大河ドラマ「青天を衝け」
千代ちゃん、そんなものわかりいい妻に
なる必要ないよ!!😡 
これまでずっと旦那不在の義実家にほったらかしで
苦労させられてきたんだから、
殴っていいくらいだよ!!😡 😡 

こっそり手紙を読む栄一に向けた
「そうですか、お忙しいこと」
から、もう胸が痛くて痛くて。
栄一は自分から浮気について打ち明けたっぽいのはいいが、
「(お妾さんも)同居すればいい」と千代に言わせて
それに甘えちゃうのがさ~!!

千代ちゃん、心が広いのではなく、
明らかに無理した振る舞い。
一人になったときについた重いため息で、
決して心からそうしたいと思っているわけではないことが
示されるのだけども、夫の前で見せないから、
栄一は感謝を口にしても、本当につらく思ってることは
わかってないよ~!!
めっちゃストレス溜まってるし、
絶対早死にしちゃうよ、これ……。


釈放された喜作、最初は栄一に突っかかるんだけど、
結局仲直りしてしまう仲良しの二人。
役人として商人を脅しつける栄一や
富岡製糸場で外国人と付き合う兄いを見て
浦島状態でいたけれど、
製糸を学ぶためにイタリアへ行くと宣言。
彼もちゃんと前を向いて行動し始めているのだね。


「銀行」の誕生は見ていてワクワクしたけど、
商人たちを脅しつけて合本の銀行を作らせ、
三井が作った西洋建築の建物も
銀行にしろといって取り上げ……
栄一はすっかり尊大なお役人様に。
ドラマの中でもちゃんとそれを指摘され、
大蔵省を辞めると決意した栄一。
のんびりしすぎだと感じていた農村時代パート、
ちゃんと意味があったと改めてわかる。
エピソードの積み重ねが生きているドラマ、好きだよ。
気持ちが盛り上がって、その心の向いた方向へひた走るけど、
「違う」と思ったら、そのルートから降りて道を替えるのも
これまでに描かれてきた姿と一貫していて、いいぞいいぞ。

【その他いろいろ】

・「留守中、何もすんな!」と釘を刺す大久保に、
 五代から欠点を書き連ねた手紙をもらうわ、
 「あんた嫌われてるじゃん!」と面と向かって
 同僚に言われるわ、さんざんな大隈。
 明治期だといっぱいエピソードが残ってるから面白いね。

・千代ちゃん、生まれたのが男の子でよかった……。
 作中でも言われてたけど、この状況で
 妾に跡継ぎとなる男の子が生まれてたら
 マジでストレス死だもの……。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

441-448:最近読んだ漫画

2021-10-16 19:38:55 | 21 本の感想

わたし、本当にファンタジーに興味ないんだな……。
出てくるアイテムや魔法に全然わくわくできない。

異世界転生したヒロインが発明家として生きていくのを
特許や仕入れ、協会等を絡めて、
現実的に描いているのはおもしろい。
そして結婚していないのに、ダメ夫にイラッという
夫婦ものの要素も入っているのがおかしかった。



東村アキコさんの漫画だと思い込んでいたんだけど、
全然ちがう作家さんだった。
思い込んでたの、帯のせいだね……。

青大豆が食べたくなってしまった。

 

 アミュー『この音とまれ! 1~3』

少女漫画なのにこの人物配置は珍しいな……と
思っていたら、ジャンプコミックスではないか。
絵柄が少女漫画だから、『ちはやふる』と同系統だと
勝手に思ってた。
サークルクラッシャーっぽい女の子が出てきて
面白くなってきた。




主人公をはじめとするキャラクターが掘り下げられないまま
さくさく話が進む。
でも、設定はいろいろと面白いので、話も面白くなりそう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

436-440:ヤマシタトモコ『違国日記〈1〉~〈8〉』

2021-10-15 21:32:12 | 大河ドラマ「青天を衝け」
ヤマシタトモコ『違国日記(1) (FEEL COMICS swing)~(8)』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

35歳、少女小説家。(亡き母の妹) 15歳、女子中学生。(姉の遺児) 
女王と子犬は2人暮らし。
少女小説家の高代槙生(こうだいまきお)(35)は
姉夫婦の葬式で遺児の・朝(あさ)(15)が
親戚間をたらい回しにされているのを見過ごせず、
勢いで引き取ることにした。
しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、
持ち前の人見知りが発動。
槙生は、誰かと暮らすのには不向きな自分の性格を忘れていた……。
対する朝は、人見知りもなく、“大人らしくない大人”・槙生との
暮らしをもの珍しくも素直に受け止めていく。
不器用人間と子犬のような姪がおくる年の差同居譚、
手さぐり暮らしの第1巻!

****************************************

いろんなところでおすすめされていた作品。
1巻は「おもしろいかも。続きが気になる」という
程度だったけれど、無料公開で2・3巻を読んで、
結局最新巻まで読んでしまった。

どんな話? と訊かれても説明しづらいのだけど、
1巻のあらすじから想像していたものとはまったく違った。
姉妹、親子、友人との関係、
自分を取り巻く世界との向き合い方、といったものを
掘り下げて突きつけてくるような。

笠町くんが理想的すぎてキュンだよ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

435 : 藤まる『時給三〇〇円の死神』

2021-10-15 21:29:00 | 21 本の感想
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

「それじゃあキミを死神として採用するね」
ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から
「死神」のアルバイトに誘われる。
曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る
「死者」の未練をはらし、あの世へと見送ることらしい。
あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。
しかし、「最後まで勤め上げれば、
どんな願いも叶えてもらえる」という話を聞き、
半信半疑のまま死神のアルバイトを始めることとなり――。
初恋相手の幼馴染、出産直後の母親、虐待を受ける子ども……
様々な死者が抱える、切なすぎる未練、願いとは――。
暖かな涙が止まらない、ヒューマンストーリー。

****************************************

作者さんの作品、他には電撃文庫のデビュー作しか
読んでいないんだけども、
こういう女の子とか掛け合いが好きなんだろうな~。
こういう掛け合い、ちょっとなら面白いのだけど
個人的には多すぎると感じた。好みが分かれるところ。

そうだよな~、主人公まだ10代だもん、「好き」って言ってても
簡単にすぐ他の女の子好きになっちゃうよな~。
そこがリアルで、でも「死」というスパイスが振りかけてあったら
なおさら読者は「ずっと好き」を求めちゃうんじゃないだろうか。
その移り気も、振りかけられたまた別の「死」のスパイスによって
目立たなくなっているんだけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

429-434:最近読んだ漫画

2021-10-14 21:46:38 | 21 本の感想

イケメンのヒーローが、設定のわりに
腹立たしくない良いバランス。



予想外に面白かった。
これは人気が出るのがわかる。



1巻以上におもしろいな~。
叔母さんを取り巻く人間関係の成り行きが気になる。




『大正処女~』の続編らしい。
こっちも可愛い。



うーん。これだけでは「???」のみ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

428:大崎梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』

2021-10-13 15:47:47 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは、
駅ビルの六階にあるごくごく普通の書店・成風堂。
近所に住む老人から渡された「いいよさんわん」という
謎の探求書リストや、
コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を
捜しに来た女性に、
配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真……。
杏子と多絵のコンビが、成風堂を舞台に
さまざまな謎に取り組んでいく。
元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、
初の本格書店ミステリ。シリーズ第1弾。

****************************************

題材や謎は、書店という舞台ならではのものだし、
書店員さんの仕事を垣間見る楽しみもある。
でも、ほっこり系だと思っていたので、
予想より悪質な事件や重い事情に
なんだか暗い気分になってしまった。
最終話の「ディスプレイ・リプレイ」も、
最後に救いはあるにしても、
「だからって、みんなを嫌な気分にさせて
いいわけじゃないだろう」と思ってしまう。

五編のうち、ただひとつ、「六冊目のメッセージ」は、
そういう重さがなく好き。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ『青天を衝け』#30

2021-10-10 20:51:08 | 大河ドラマ「青天を衝け」
大久保、めっちゃ無能の悪役やん……
ここまでいいとこなしに描かれるとは。
井上も栄一に怒鳴られて、詰め寄られ、
ちっとも有能に見えない。
栄一が主人公だから仕方ないが、
新政府のグダグダっぷりが何度も描かれてつらい。

でも、実際、最初はこうだったんだろうな。
維新を主導した武士の大部分は、
それまで政治に直接関わる身分ではなかっただろうし、
公家だって政治から離れて久しく、
新しく制度を作るのはもちろんのこと、
それまでのシステムを運用するノウハウだって
もってなかっただろう。

そして今回、ついに栄一のお妾さんが出てきてしまった。
これまで愛妻家として描かれて他の女の影がなかったのに
どうやって処理するのか、ずっと気になってたのだが……

なんと、説明を放棄!!
びっくりした~!

話数が少なくなっちゃって、
あれこれ詰め込まなきゃいけなくなったせいもあると思うけど、
改正掛解散&とっさまの死でうやむやにされてしまった感。
どうせならカットしてもいいんじゃないかと思ったが
(直虎も、政次の妻子についてはなかったことにしてたし)、
「美しくない現実も、深堀りしないけれど、
 存在することは示す」
というのがこのドラマの一貫したスタンスだもんね。

繕われた足袋で、女の存在にしっかり気づく千代ちゃん。
描いたからには、今後も何かしらそこには触れられるのだろう。

【その他いろいろ】
・岩倉具視、早口で押しが強く、ほんと公家らしくない。

・西郷、そんなに出番ないのに、ちゃんとカリスマ性を
 感じられるように描いているのがすごい。

・五代に対してわだかまりを感じる栄一、
「某はあなたが好きではない」
 はっきり言うねえ~!!
 気に留める様子のない五代の方が大物に見えてしまうが、
 これは五代が勝者側だからだよね。

・タブレットを使いこなす家康、
 そして廃藩置県はZoom!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

421-427:最近読んだ漫画

2021-10-09 19:03:46 | 21 本の感想

おもしろい!
実行犯が「目覚めた」ところが描かれていないので
やや唐突な感はあるけれど。



ほぼ恋愛だけで話が進んでいくのが新鮮。
優子は性格に問題がありすぎじゃなかろうか。
イヤと思っても簡単に切れないのが学校での人間関係だが。
最後、優子が自分で止めないのが、あからさまに
男の子達をからませるためで、不自然さに笑ってしまった。



絵の変わりようがすごい。
こういう絵柄、一時期よく見かけたな~。


 桐丘さな『大正処女御伽話 1・2』

とってもキュート。
でも、ロリ巨乳設定はいらん……。




対馬の宗氏って、日本史だと
「まるで前からここにいました」
みたいな顔して突然登場するんだけど、
対馬に定着するのは源平合戦の後の時代なのだな。



なぜか読んでも食べたい気分にはならなかった……。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

420:科学のお話編集委員会 『10分で読める なぜどうしてもっと科学のお話 4年生』

2021-10-09 18:48:26 | 21 本の感想
 科学のお話編集委員会・森本信也 監修『10分で読める なぜ? どうして? もっと 科学のお話 4年生
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

4年生にとって身近な疑問に答えるお話がいっぱいの
読み物集の第2弾。
内容をさらに充実させ、コラムなどで
ミニ知識がたくさん得られるようにして、
知って楽しい科学の知識が身につく。
イラストも豊富ですらすらと読めるので、
朝の読書にもお勧め。

****************************************

4年生対象なので、小難しい話はなく、
でも大人の自分も知らないことがたくさんあった。
たぬきには見えない色(赤色)とか、イルカの歯の数(100)とか。

「鏡はなぜ左右反対に見えるのに、上下反対に見えないのか」
という話題では、
「古代ギリシアの時代からずっと議論されているが
 まだよくわかっていない」
とわからないことはわからないと書いてあるのも良い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

419:深沢潮『ランチに行きましょう』

2021-10-09 18:42:02 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

たかがランチに3500円!? 
でもママ友の集まりには行ったほうがいいよね……。

生協の配達員に恋する恵子。
離婚を隠すシングルマザーの秋穂。
スピリチュアルに傾倒する千鶴。
若手俳優のおっかけにのめりこむ綾子。
娘の受験に悩む由美。
この街で、このタイミングで、子どもを産まなければ
出会わなかった五人の女たち。
幼稚園バスの送迎場所から「ママ友」たちの人生は
交錯していく──。(解説:榎本正樹) 

****************************************

離婚していることをなぜそんなにかたくなに
隠すのだろう。今どき珍しいことでもないだろうに。

……と思ったのだけども、私がそう思うのは、
自分がそういう「別によくない?」って思う人の
多い環境に生きているからであって、
そうでないコミュニティに所属していたら、
「弱み」とか「つけいる隙」だと考える人、
憶測で面白おかしく噂話をする人から
身を守らなきゃいけないのか。

思ったよりドロドロはしていなかった。
誰かを嫌いになったり、かかわりたくないと思ったり、
でも一方で、かばったり、助けたいと思ったり。
ママ友に限らず、女同士の関係ってそうだよな~と思った。
ママ友同士で見下したり嫌悪したりすることはあっても、
本当にいやな人、ひどい人はいないので、
読後感もよい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする