金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

499-508:最近読んだ漫画

2021-11-08 21:10:40 | 21 本の感想
 久米田康治『かくしごと(1)・(2)』

業界ネタが面白い。
作者さんの作品で最初に知ったの、
『行け!!南国アイスホッケー部』だった。


 森薫『乙嫁語り 1巻 (HARTA COMIX)~3巻』

割と危機的な状況に陥っているのに、
ストーリーに起伏が乏しいように思える不思議。
中央アジアの風俗が興味深い。
この柄や装飾品を描くの、すごく大変そう……。



これ、昔からいろんな人にお勧めされていて、
十何年単位で読まないままになっていた。
こういうお話だったのか。



観光スポットに行かず、暮らすように旅するの、
いいね。
しかし、もうドミトリー形式の宿には耐えられない。


 河村恵利『恋ひわたりの…

再読。
池田恒興の話がやっぱり好き。



再読。
結局、この作品の江は、誰のことも深く愛しては
いなかったのかもな~。



再読。
里見義弘の話が好き。

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492-498:最近読んだ漫画

2021-11-08 20:47:37 | 21 本の感想

1巻を読んだ記憶があったために、2巻を買って
積んであったのだけれども、どうも1巻は試し読み増量を
読んだだけだったみたい。
知らないエピソードがある。
実方が「げにうっぜ…」とかしゃべる作品のノリにも
慣れてきた。
おなかで香炉を受け止めるお姉様可愛い。
そして定子さま萌えだけで続きを買ってしまいそう。




なんとなく表紙から、「傲岸不遜な天才外科医もの」を
想像していたのだが、外科医ではなく病理医者。
知らない仕事の一端を垣間見る楽しさがある。
他の医師漫画との差別化ができているのは強い。



「ピュア系黒ギャル×原石系地味メン」がコンセプトだそうで。
可愛い。キュン。

 


ファンタジー。
表紙から受ける印象通りのハードな世界観。



なんだか反応に困るギャグ漫画だけれども、
たまに笑ってしまう。



契約結婚ものだけど、勘違いじゃなく、
ヒーローに実際に他の恋人がいるのは珍しい。
ヒロインにヒーローの心が動かされると、
「は? 心変わりすんな」といらつく仕組み。
どうやっておさめるんだろ。

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大河ドラマ『青天を衝け』#34

2021-11-07 20:55:03 | 大河ドラマ「青天を衝け」
久しぶりの家康登場。
家康「徳川のせい? 20年も前のことですからね」
伊藤博文「昔のことは昔のこと!」
便利な言葉じゃの~。

書生たちを厳しく たしなめる、
千代ちゃんの 凛々しい奥様ぶり。
本当に得がたい奥さんだよ……。
養育院の娘たちに裁縫を教え、親切にする、
ちよちゃんの聖人君子ぶりを描いたのと同じ回で
新しい女を登場させる脚本のいやらしさ。
(ただ、 養育院での千代ちゃんの聖母ぶり、
普段世話してないから出来ることだよなぁ……)

岩崎弥太郎のあからさまな悪役ムーブにびっくり!
口先だけでも綺麗ごと言って、ちょっとは 取り繕おうぜ!!

【 その他いろいろ】

・岩倉具視、洋装してるうえ断髪済み。
 この人、出てくるだけで面白いな。

・ なんだかんだで政治からは完全に抜け出せない栄一。
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491:松井優征『逃げ上手の若君〈3〉』

2021-11-05 19:16:52 | 21 本の感想
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

諏訪領、北の国境で 瘴奸率いる悪党が非道な侵略を開始し、
大人は皆殺しにされ、幼子だけが村に残されていた。
時行は二刀使いの青年・吹雪と出会い、
彼の緻密な策略で悪党の追撃を凌いでいたことを知る。
時行の逃げ上手に着目した吹雪は、敵大将を討ち取る奥義を授ける…!

*************************************

地味な時代・人物・事件で、ここまできちんと
エンタメにしてるのすごい……
というのは1・2巻からずっと思ってるのだけど、
今回は恐れ入った。

悪党とはなんぞや? というところから始まって、
武士の相続のあり方、信仰心、
「不思議」に対する感覚の変化に触れて、
人物や事件だけでなく、
「時代」をちゃんと描こうとしている。

これ、もし私が書こうと思ったら(書けないが)、
説明だらけになっちゃうだろう。
「時代」を描くかわりに、この漫画、割と思い切りよく
説明を放棄しているところもあるのだった。
執権なんて 「総理大臣的なもの」 で済ます雑さ。
しかし、少年ジャンプ的には、これが正解だよね。
小学生や中学生に、より正確な説明をしたところで
入っていかないだろうし、
「なんか知らんが偉い人」くらいの認識でも、
なんとなく作中の雰囲気で感じ取れるものもあるだろうし。
そして、その取捨選択もちゃんと理由があってのことで、
メインストーリーの理解に最低限必要な情報だけを
選んでいるのであった。

初登場の吹雪くん、素性が一切明かされていない。
あんまりにもナチュラルだから、
違和感なく話が進んでいるんだけど、
重要な設定があるだろうな。

おそらく史実通りに、頼重は挙兵からそれほど経たないうちに
死んでしまうであろうことを思うと、
最後のやりとりにはほろっときてしまう。

小笠原の株は上がる一方。
なにこのおっさんアゲ。

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490:高瀬志帆『二月の勝者〈12〉・〈13〉』

2021-11-05 18:53:05 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

続ドラマ化!話題の中学受験ストーリー!

「最後の12月の模試が終われば、
あとはもう“本番”しかありません」

合否判定がわかるラストチャンス。
全生徒、その保護者、講師が導き出す
最終的な志望校がついに出そろう!

島津君、上杉君の友情コンビの第一志望は!?

黒木が「圧倒的王者」と言い切るフェニックス、
その驚異のシステムとトップ生徒のすごさとは!?

「私はまだ本気出してないだけ」
“頑張らない努力”をすることで自分の心を守る子供の真意は?

ついに黒木が隠している別の顔が佐倉に知られて…?
黒木をつき動かす過去の“約束”とは。

連載100回突破!映像化も決定の最も熱い人間ドラマ、
中学受験を通じて、受験塾の緻密な戦略と、
子供の成長と親の自律を描く第12集! 

****************************************

「過去問の答えを見てできた風を装う」、
あるある過ぎる……

読んでも「我が子(家)だけは別」と思うのが常だろうけれど、
保護者に言いたいことが詰まっているので、
中学受験する家庭の親は、全員、この漫画を読んでほしい。

13巻、貧困家庭について触れられていたのは意外。
中学受験をする子の大部分は裕福の家庭の生まれで、
これまでこの漫画がスポットライトをあててきた子たちの
生活とは、まったくかけはなれた世界だろう。
主人公たちが「受験屋」であるだけでなく
「教育者」であろうとしていること、
そして相手がどんな環境にあろうとも
せめて手の届く子を救いたい、という気持ちを持っていること。
それを描いていたのはとてもよかった。

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481-489:最近読んだ本

2021-11-03 21:10:11 | 21 本の感想

門外漢なりに、俳句の本を読むと、
「なるほどー。確かにこっちの修正後の方がいいよな~」
と思うんだけど、この本のお手本の「例句」と
添削前の「原句」の良し悪しの差がわからない……。
「これはあかんやろ」と思ってよく見ると
「例句」だったりするんだよね。


 『ことりっぷマガジン』4冊

結構前から、自分の「感受性の低さ」を自覚している。
旅行に行っても、その地の素敵さに自分自身で気づくことが
できないの。
「るるぶ」「まっぷる」みたいなガイドブックは
私の役には立たないな~と思ってるのだけど、
こういう雑誌は予習として必要。


   


 


伊根と天橋立、行ってみたいな~。

 



日本人の時代ごとの平均寿命、動物や植物の寿命の他、 
食べ物が腐るまで、物が壊れるまでなくなるまで、
天体の寿命……
「寿命」という観点から世界を切り取っているのが面白い本。
「鳥」という同一カテゴリーに属していても、
種によって寿命の長さは全然違うんだな。
フラミンゴは50年も生きるのに対し、雀やツバメは1.5年。




表情筋云々という表現が好きになれないうえ、
それが何度も繰り返されるので嫌になってしまった……。



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475-480:最近読んだ漫画

2021-11-03 20:58:31 | 21 本の感想

まだまだ人気の契約結婚もの。
これは動機に一癖あって、先が気になる。



絵もきれいだし、設定も凝っていて、
晴明が悪役だったりとベタを避けた工夫も感じられるのだけど、
だからこそエロが不要に感じてしまう。
エロに尺を取っているためか、
設定や物語の進行に説明不足が多くて、
よくよく考えると「なんで?」の連発なんだよね。



一時期、Web 広告でよく見た漫画。 
短くて色々とすっ飛ばしている感はあるが
独自の面白さがある。
ヒロイン、もともとファザコンでデブ専という設定で
十分成立したと思うんだけど。
ゲームの世界に転生したとか前世とか、
なくてもよかったのでは?
 

 おのでらさん『100%除霊する男(1)

Twitterで読んでいたけれども、書籍だと読みやすいし
初見のパートもあって楽しめた。
おすすめ。



百合風味?
いきなり始まって、いきなり展開し、色々とついていけない。 
このわけのわからなさが 、わからない中を手探りで模索していく
主人公たちとリンクしている部分はあるのだけども、
主人公のヒロイン?に対するいきなりの執着や嫉妬が
不自然に思えて仕方ない。

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474:瀧羽麻子『ぱりぱり』

2021-11-01 23:07:10 | 21 本の感想
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

色とりどりの言葉が
世界に小さな奇跡をおこす

中埜菫(なかの・すみれ)は、担当教師に才能を見出され、
17歳の若さで詩人としてデビューした――。
姉の自由さに苛立ちながら憧れを抱く妹。
伸び悩む新人に苦悩する編集者。
不思議な魅力を持つ隣人にときめく大学生。
生徒が書いた補習授業の作文に驚く高校教師、
意外な形で同級生と再開する販売員。
幼い娘の成長に不安を覚える母親。
詩人「すみれ」とかかわった人々が見つける幸せの形を描く、
青春&家族小説。

****************************************

仕事で不思議と縁があった本。
読んだのはハードカバー版。

若くして詩人としてデビューした女性・菫を
周囲の人々の視点から捉えた連作短編集。
菫にかなりイライラしてしまったので、
彼女の母の視点で書かれた最終話は胸が痛い。
人を不快にし、眉をひそめさせる娘の言動を、
自分ではどうすることもできず、苦しむ母。

この作者さん、個人的にはあまり合わないな~という
印象なのだけど、毎回最後まで読んでしまう。
今回は、菫の才能を見いだした教師の話が
いちばん好きかな、

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