例えば数学や物理学や、あるいは芸術などの分野の習得にはもの才能と「ひらめき」が必要になる。ところが少なくとも学生時代における医学の習得には才能は必要ない。したがって資格を得るには、そこそこの努力で成しうるものと信じて疑わない。救命士の養成所で入所直後の最初の講義の時に、不安そうな受講生の気持ちを和らげるつもりで「医学習得、国試合格に才能はいらない。ただ努力すれば道は開ける」と連呼したら、「先生、才能はいらない、いらないって言うけど、そんなに俺らアホにみえますか?」と誤解された。そんなつもりじゃないのに、どうも見下したととられたようだ・・・嗚呼。