医師会で介護保険の主治医研修会があった。そこに区役所の課長さんやら課員の方たちが来られて研修会の講師を担当された。自分は昔、週1回、総務省関係の教育施設に勤務していたので分かるが、このような公務員さんは例外なく話すのが上手である。話によどみがなく立て板に水のごとくに流暢に講演をされるのである。しかし話の中に出てくる文節や修飾語などはまさに「役所的な型の如く」なのである。「・・・皆様のお声を十分に検討し、現場で反映できるものは・・」「・・監督官庁からの通達内容に沿いながら、皆様の福祉サービスの向上を最優先し・・・」など、決まった例文の組み合わせなのである。これなら「あ 口が滑った!!」という不適切発言がないのでリスクマネジメントは完璧であり、組織防衛としてはよいのである。私はこのような「型の如く」のリスクマネジメントは否定しない。いやむしろ賛成の立場である。