「あ あの看護師さんですが結核でしたよ。今、清瀬(結核病院)にいっています」と告げられた・・・。唖然である。自分の頭には結核の「ケ」の字もなかった。咳もなく、持続する微熱だけでは結核など疑えない。満員電車の中で女性の横にいる男を捕まえて「お前は痴漢だろう?」と疑うようなものである(比喩が悪いか?)。しかしこの1件で「長期持続する微熱→結核?」の刷り込みが出来上がった。昔の鉄則に「女性の腹部不定愁訴を診たら妊娠を疑え」とあるが、まさにそれと同じような位置づけが自分の中にできあがった。どう考えても結核とは思えないが結核だったのである。結果がすべて・・・、私はヤブである。