もともとAKBとは「会いにいけるアイドル」「自分たちの手で育てるアイドル」といわれてきた。でもそんなことはありえない。それはあくまでも売り出し戦略である。確かに売れる前は身近な存在だったかもしれないが、それでも「自分たちが育てる」などという感覚は幻影にすぎない。結局彼女たちへの応援とは具体的にはお金を使うことでしか可能にならない。彼女たちも、自分たちが応援されることの度合いというものが、払われる額の多寡に相当することぐらいは承知している。つまり男に金を遣わせてナンボであるということは重々承知なのである。女性は、という一括りの表現はよくないが、彼女たち女性というものは極めて現実的であり、それに対してファンの男子は非現実的なロマンチストである。そして日常と非日常の境目がなくなってしまっている。あぁ男とはかくもロマンチシズムに埋没した哀しい生き物なのであろうか?