吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

小児外傷 その2

2014年05月19日 05時06分47秒 | インポート

    つまり大声で泣いて暴れる子供の処置と、いろいろと飛んでくる祖父母の質問の両方に対応しなければならないのでこれがまた一苦労だったのである。スタッフで子供を動かないように押さえつけ(と表現すると語弊があるが、でも実際そうなのでるからしょうがない)、麻酔の注射をして縫合処置を開始するのである。「ホーホー、ボクはとても元気がいい子だねぇ~」と心にもない声掛けをするが、おかまいなしに子供はずっと泣いて大暴れしている。知らない人がみたら幼気なこどもをいたぶっているようで確実に自分が悪代官に見えるはずである。救急外来にきた別の患者から「あんな騒ぐなら全身麻酔の注射でも一本打って寝かせればいいじゃないの」と的外れで無責任な意見を言われたこともあった。それもまた余計なお世話なのである。このように子供、特に幼児のケガは面倒くさいのである。6歳以下の縫合処置は保険点数が幾ばくか加算されている。幼児の縫合処置はとにかく大変なのであることがこの点数配分でも理解できよう。<o:p></o:p>