6月11日セォウル号の船長の裁判をTVのニュースで見た。開始前に裁判長が傍聴席に向かって「被告人入廷の際はくれぐれも落ち着いて抗議や罵声など発することのないように」と傍聴席にお願いしていた。しかしそれにもかかわらず傍聴席からは「絶対に抗議します」となかば確信犯的な返答が返ってきたのである。これには驚いた。犠牲者の家族の心情は十分に理解できる。しかし法廷の場で「騒ぎますよ」と事前に予告することは日本ではあまり聞いたことはない。案の定というか、被告らが入廷してきたときには罵声が浴びせられ、入廷が一時中断され、あらためて裁判長から「くれぐれも騒いだり大声を出したりしないようにしてください」と再度注意がなされたのである。しかしながらそれでも再度の被告入廷の際は法廷内は騒然となった。何となく違和感を覚えている。<o:p> </o:p>