現在、外科専門医というものを保持している。この資格の更新には、5年のうち最低3回は日本外科学会への出席および5年で100例以上の外科手術が必要とされる。外科学会出席は年1回の開催だから隔年で参加していれば何とかなる。あとは5年で100例以上の外科手術であるが、これは年間20例以上、つまり月に2例程度の手術をこなさなくてはならない。幸いというか、小外科も含まれており、簡単な縫合処置でも1例としてカウントできる。月に2例以上はケガによる縫合処置の患者さんは来られるのでなんとか次回も外科専門医は更新できそうである。最近、目が遠くなったせいか老眼鏡をかけて処置をするようになった。でもケガの縫合程度は何とかなるのであるが、一番困るのは「とげぬき」である。トゲを抜いてくれと簡単に言われるが、そう簡単には見つからない。これこそ目が遠くなった自分には辛くなってきたのである。しかも、トゲは結局入っていないことも多かったりで大変である。また、「この程度」の処置では外科学会の「手術」のポイントにならず、苦労する割には患者さんも自分も満足感はあまり得られない。やはりこのあたりでは「トゲぬき地蔵さん」に行ってもらった方がいいのである(笑)