昔から、保険会社(あるいは代理店)の担当者とはよく話をする。
大昔の話である。交通事故の患者の生命保険の件で担当者が来院した。事故の経緯と患者のその後の経過の話を聞きたいと言ってきたのである。
当時は個人情報保護などということが言われていない時代である。それにしても、見ず知らずの人に患者の情報を何のためらいもなく話すのは当時から抵抗があった。
当時、上の医師から「保険会社の担当者が来ても患者の同意書なければ患者のことを気安く話さない方がいいぞ。時に加害者側が様子探るために保険会社を偽って話を聞きだそうとして来ることがあるから」と言われていた。
その時はそんな感じでもなくきちんと名刺をだして自分の身元を明らかにしたのである。
試しに「同意書お持ちですか?」と聞いたら、えっという顔をして「は? 同意書?」と不思議な顔をした。「え~っと同意書、同意書? そうですね、まあ自分は患者さんとも個人的に仲がいいので・・・同意書はとっていませんけど・・・」など患者の同意なく情報聴取にきたのである。
今考えると「患者本人とは前からの顔見知りだから同意書はいらない」などととんでもない理由を述べた。
まあ大昔のことなので自分もそのまま患者の容態を話したが、これが現代の話であれば自分も相手も完全にアウトである。
大昔の話である。交通事故の患者の生命保険の件で担当者が来院した。事故の経緯と患者のその後の経過の話を聞きたいと言ってきたのである。
当時は個人情報保護などということが言われていない時代である。それにしても、見ず知らずの人に患者の情報を何のためらいもなく話すのは当時から抵抗があった。
当時、上の医師から「保険会社の担当者が来ても患者の同意書なければ患者のことを気安く話さない方がいいぞ。時に加害者側が様子探るために保険会社を偽って話を聞きだそうとして来ることがあるから」と言われていた。
その時はそんな感じでもなくきちんと名刺をだして自分の身元を明らかにしたのである。
試しに「同意書お持ちですか?」と聞いたら、えっという顔をして「は? 同意書?」と不思議な顔をした。「え~っと同意書、同意書? そうですね、まあ自分は患者さんとも個人的に仲がいいので・・・同意書はとっていませんけど・・・」など患者の同意なく情報聴取にきたのである。
今考えると「患者本人とは前からの顔見知りだから同意書はいらない」などととんでもない理由を述べた。
まあ大昔のことなので自分もそのまま患者の容態を話したが、これが現代の話であれば自分も相手も完全にアウトである。