吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

元農水次官に懲役6年 44歳長男殺害、東京地裁 その3

2019年12月27日 06時12分30秒 | 日記
 生徒が殺害されて「ああ犯人は発達障害、じゃあしょうがないですね」と納得する両親はいない。発達障害や精神疾患があれば心神喪失ということで無罪になる日本の法律もそろそろ限界にきていると考える。
 相模原老人施設19人殺害の容疑者も「心神喪失」で弁護士は無罪に持っていこうとしている。なんだかこの法律は弁護士が自分の勝利を勝ち取るための便法にしてるんじゃないかと思う。
 これがまかり通るなら、自分は毎晩、飲酒で「心神喪失」している。この状態で私が何をやってもOKということはありえない。
 今回は、他人ではなく、親が実の息子に手をかけたのである。これはよほどのことであり多分に酌むべき余地がある。自分の息子が小学生を殺しに行くのを黙ってみているくらいなら、これからも延々と続くであろうこの家庭での地獄絵図から解放されるため自ら息子をterminateしたというのもうなずける。この被告はなぜ執行猶予ではないのか?
 これを放置したらたぶん多くの小学生の命が奪われ「精神障害者です」で話が済んでしまうことのほうが恐ろしい。
比較の対象にはならないのかもしれないが、無理やり高速道路で車を停車させ、そこに他車が追突し死亡させてしまった事件は、「高速道路で停車させたら極めて危険」という常識に外れた行動であり、そこを意図的に止めさせたわけであるから殺人と同等であると思う。ところがこれはずいぶん軽い罪らしい。なんだか不公平極まりない。
 今年の事件は凄惨なものが多かったが、その法的扱いにおいても理不尽な判断がみられた。