吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

子宮頸がんワクチン「血を吐くような思いを10年」「科学的な裏付けは存在しない」対立する主張 その7

2024年03月01日 05時48分20秒 | 日記
 しかしながら法廷での判決結果は科学的根拠(真実)の有無で判断されるわけではないのがならわしです。どのような判決が出るのか注視したいです。それにしても原告は個人的補償を求めているものなのか、社会的にワクチン撲滅を求めているのか裁判の論点を自分は知りません。個人的問題にするか社会的問題にするかで話は大きく変わってくるでしょう。
 とりあえずワクチンと副反応の因果関係は科学的にはないと言われています。原因不明としても、この原告の主張に重きを置くのかのか、あるいはワクチン接種で防ぎ得た年間3000人の命をまもるためワクチン接種を推進させるのか、行政は天秤にかける必要はあります。
 個人的にはワクチン接種はあくまで任意ですので、ワクチン撲滅しろという主張は少し過激ではないかと思われます。ワクチンを撲滅して毎年3000人の女性の死亡を看過するというのはどうなのでしょうか? 任意であるということでワクチンを存続させるのがいいと思うのですが。とにかくデリケートな問題です。