さて来院して顔をみたが重篤感はない。一安心した。顔見るまでは不安であった。発熱もなく普通に歩行してきて「息を吸うのが苦しいんです」と会話も普通に可能であった。診察というものは患者がドアを開けて自分のところへ歩いてくるところから始まっているとは先人はよく言ったものだ。計測するまでもなかったが、とりあえず動脈血酸素飽和度は98%と正常である(「何だ俺よりいい値じゃないか」という言葉は飲み込んだ)。まあ高炭酸ガス血症の存在は不明であるが、低酸素状態ではないためまず呼吸停止、心停止の可能性はほとんどなくなった。ただし確かに頻呼吸ぎみで頻脈であった。また軽い冷汗はあるが体温は平熱で顔面紅潮や皮疹もなかった。また血圧も正常であった。次に胸部、頸部の聴診を行ったが考えられる所見は? 1.吸気時のstridor 2.呼気時のwheezing 3.肺野全体のcoarse crackle さてどれが考えられるか?
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