吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

三沢光晴さん5

2009年07月13日 06時30分07秒 | インポート

 結局、一番疑わしい死因は頸髄損傷、なかでも頸髄離断である(後日、そのようなマスコミ発表がありましたが)。確かに頚の神経が完全に途切れると、上位脳からの命令が頚から下にいかなくなるので頚から下の動きも感覚も麻痺するが、心臓がとまるのは自律神経の伝播も遮断されるからでしょう。あのスーパーマンを演じたクリストファー・リーヴが即死とならなかったのは脊髄損傷でも完全離断ではなかったからだと思われる。今回の三沢さんは運が悪かったのかもしれない。


三沢光晴さん4

2009年07月11日 06時26分46秒 | インポート

 頭部外傷は否定的であるが、では胸部大動脈損傷はどうだろうか? 受傷機転としては高速移動中の身体に急激なブレーキがかかると大動脈に歪みが生じ亀裂が入るものである。これは交通事故などで飛ばされた時や高所墜落などで見ることがある。急激な胸部の大出血からあっという間に出血性ショックで死亡する。しかし今、しゃべっていた者が出血性ショックも呈さないでいきなり心停止するものだろうか? これも疑わしいものである。となると残るは・・・。


三沢光晴さん3

2009年07月10日 06時23分36秒 | インポート

 受傷機転はバックドロップであるので、直接のインパクトは頭部または頚椎(首)である。一つのヒントに受傷直後「動けるか?」「いや動けない」という会話があったらしいということである。ということはわずか数分でも意識があってその直後に心停止になったと考えられる。ということはまず頭部外傷は考えられない。死に至るような重症頭部外傷ならば、頭にインパクトを受けた直後から確実に意識がないはずである。とすると・・。


三沢光晴さん2

2009年07月09日 06時41分14秒 | インポート

 ずっと救急医療をやっていたので、このような時にはすぐに受傷状態やらケガの原因やら死因やらがとても気になるのである。テレビで医療関係者が死因に関するコメントを述べていたが、どれも的を射ていないものばかり。救命救急医療関係者が聞けば「あ この人、外傷学知らないな」と思うだろう。受傷直後に心肺停止に陥る病態は限られている。脳脱や胸部大血管損傷や気道閉塞や頸髄離断などである。受傷直後から数分以内に死亡するものが、いわゆる「即死」という範疇に入るものである。


三沢光晴さん1

2009年07月08日 06時42分26秒 | インポート

 プロレスラーの三沢が試合中リング上でなくなった。プロレスとはかくも危険なスポーツであり鍛え上げられた者でなければ行ない得ない。よくプロレスをショー的な見方として捉える場合もあるが誤解である。だから素人や子供がレスラーの真似をし、いわゆる「プロレスごっこ」で死亡する事故が起こる。プロレスは「ごっこ」的に真似できるほど安易な格闘技ではない。彼は広島での試合でなくなった。以前、ある女子プロレスラーもリング上でなくなったが、それも広島であった。なにか因縁を感じる。


夏休み

2009年07月07日 06時29分58秒 | インポート

 正月休みのお知らせを貼り出したと思ったら、5月のゴールデンウィークのお知らせ。そして今度はもう夏休みのお知らせを貼り出さなければなりません。息つく暇もないような感じです。時間の経つのはあっという間ですね。昔、小中学校時代は、1学期がはじまり夏休みまでの間が待ち遠しいことと思いました。あの時は長かったですよね。海に出かけるのが楽しみでしたが今はもう海水浴なぞ何年も行っていません。今年のクリニックの夏季休暇は8月10()~16日(日曜)までです。宜しくどうぞ。


倦怠感

2009年07月06日 07時18分17秒 | インポート

 6月から7月にかけて、ややお疲れモードです。天候不順などもあるのですが、ここにきてレセプト締切や介護認定会議の資料チェック、そしてスタッフの健康上の問題などでいろいろやることが山積みです。そろそろ夏休みまであと一ヶ月なのでお知らせの貼紙を作成しましたが、今回ばかりは「夏休みが待ち遠しい」という雰囲気ではありません。気分転換に遠出でもしたいのですが混雑・渋滞は余計に疲れるし・・・。結局日曜は残った仕事をぼちぼちやっていました。あ~なんか風邪でもひきそうな体調です。


結核健診

2009年07月04日 07時41分50秒 | インポート

 従業員の結核健診は、事業所ごとに保健所への報告が義務付けられています(というのを今回知りました)。大学時代はHIV/AIDS・結核対策委員というのをやらされていましたので、大規模病院での結核感染対策や報告義務については知っていたつもりなんですが、ちいさな事業所であるクリニックでも健診・報告義務があったとは・・・(汗)。で、慌てて4月に従業員の胸部写真をとって、報告書を6月30日に間に合わせました・・。・・・って、締切は3月末日じゃないかぁ~~!!


どうでもいい話その2

2009年07月03日 06時29分16秒 | インポート

 最近、本妙寺の参道の両脇で舗装工事が行われていた。なにげなく衝立の外から工事中の現場をのぞいてみると、なにやら学術的発掘調査がおこなわれていた。おそらくは明暦の大火以降の江戸時代の参道の遺構であろう、いろいろな柱の土台のあとのようなものがみえた。おそらくは昔は地蔵通りからこの参道を通って人がたくさん通行したのだろう。まさか当時はこの参道を斜めに大きな国道が横切るとは誰も思わなかったろうに。でもまさにどうでもいい話である。


どうでもいい話

2009年07月02日 06時21分40秒 | インポート

 さてまた振袖火事の本妙寺の話にもどる。この本妙寺に続く参道であるが、当時の中仙道(今の地蔵通り)から斜めに延びてきている。そして現在の国道17号(白山通り)をこれまた斜めに横切って本妙寺に直進している。したがってこの斜めの参道を中心にして区画された建物の多くは、白山通りに対して正対することなく斜めに建てられていることになる。その代表が青果市場であるが、これは奇異である。江戸時代当時、白山通りがないため本妙寺の参道のほうが区画的には本道であったのだろう? でもまあどうでもいい話である。でも一度見たらわかるが国道に対して斜めに建てられた青果市場は珍百景である。


今日から7月

2009年07月01日 06時20分54秒 | インポート

 早いもので、もう今日から7月であり1年のうちの半分が過ぎました。「少年老い易く、学なりがたし」といいますが、今年半年で何か自分の能力向上につながる努力をしたかというと・・・特にしていないようです。開業してもうすぐ2年ですが、いろいろな患者さんがいるのでとにかく毎日勉強が必要なのですが・・・。定期通院していた患者さんの顔が最近、見えなくなると「病状はどうだろうか?」とか、また「こちらに何か落ち度でもあって別の病院にでも行かれたのだろうか?」とつい思いをはせてしまいます。もう一度、開業当初の初心に立ち返るべきでしょう。毎日が反省の繰り返しです。