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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

かつての「明治節」にちなんで

2013-11-03 14:12:14 | 想い出を掘り起こす
 若い人には馴染みがないだろうが、かつては天皇誕生日は「天長節」という祝日だった。明治時代においては11月3日が「天長節」であった。明治天皇の誕生日が11月3日だったからである。
 私の物心がついたときは昭和期であったから天長節は昭和天皇の誕生日、4月29日であった。そして、11月3日は「明治節」と呼ばれ、やはり祝日であった。その間の大正天皇の誕生日は影が薄かった。
 大正期の天皇誕生日=天長節は本当は8月31日なのだが、暑い盛りだとということで10月31日に日延され、その逝去後は明治天皇のように祝日としては残らなかった。
 ようするに大正天皇は、日本の近代史上ほとんど無視された存在ともいえる。

          

 昭和天皇の誕生日は4月29日で、私がものごころついた頃の天長節だったことはすでに述べた。その後は「天皇誕生日」と呼ばれたが、1989年(昭和64年)、その逝去後は4月29日を「みどりの日」としていた。しかし、2007年以降はその「みどりの日」を5月4日に移動し、4月29日は「昭和の日」と呼ばれるに至っている。

 ちなみに、今上天皇の誕生日は12月23日である。昭和天皇が逝去し、改めて今上天皇の誕生日として12月23日が休日になった折、年末商戦でなんとかその年の帳尻を合わせようという主として飲食業界からは、大きなため息が漏れたものである。「ああ、一日が飛んでゆく」と。
 これは別に、反天皇論者の見解ではなく、率直な小売業者の声であった。
 反面、ラストスパートで追われるサラリーマンにはホット一息つける時になったかもしれない。

 かつての明治節が今日の「文化の日」に転じたのは周知のとおりである。
 なお、かつての明治節と重なったのは偶然なのか、それともこの日に合わせたのかは分からないが、現行憲法が公布された日でもあり、その事実こそが一番、現在の私たちと関連していることを強調すべきであろう
 この11月3日、過去にあったといわれる事共を拾い集めてみた。


 

 ・ 711年  太安万侶が『古事記』の編纂に着手
 ・1493年  コロンブス、ドミニカ島を目認
 ・1880年  「君が代」がはじめて披露される
 ・1918年  第一次世界大戦の休戦協定
        ポーランド、ロシアから独立宣言
 ・1929年  朝鮮で光州学生事件
 ・1931年  宮沢賢治、「雨ニモ負ケズ」を書く
 ・1944年  日本軍、米本土を攻撃  ただし「風船爆弾」で!!
 ・1946年  日本国憲法(現行)が公布
 ・1949年  湯川秀樹にノーベル物理学賞 日本人初のノーベル賞
 ・1953年  小津安二郎の『東京物語』劇場公開
 ・1954年  『ゴジラ』第一作公開
 ・1957年  ソ連、犬を乗せた人工衛星 地球の生物初の宇宙空間に
 ・1992年  沖縄戦で焼失した首里城復元

 ・生誕   先ごろ亡くなった作家の山崎豊子、1924年に生誕
       手塚治虫は1928年の生誕  河村たかし名古屋市長は1948年
 
 ・独立記念日  パナマ 1903年 コロンビアから
         ドミニカ共和国 1978年 イギリスから
         ミクロネシア連邦 1986年 アメリカの信託統治から
 
 ・その他  レコードの日(1957年から) ハンカチの日(1983年から)
       文具の日(1987年から) いいお産の日(1994年から)
       漫画の日(2002年から)
 




コメント (2)
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