*写真は直接関係ありません。
ソチ五輪の開会式のアトラクションが「ロシアの歴史」をなぞるとあってつい見てしまった。とくに近現代史のそれでは革命が起き、生産力主義が幅を利かせ、ロシアン・アバンギャルドなどが登場するのだが、それを蹴散らして登場した「社会主義リアリズム」という統制芸術の時代、それと並行して行われた強制収容所と粛清、テロルとイデオロギーによる恐怖支配の歴史は当然のことながら出てはこなかった。
音楽の方も、せいぜい、チャイコフスキーからボロディン止まりで、ショスタコーヴィチのかけらもなかった。
めでたい祝典なのだから、ネガティヴな部分を見せないのは当然だが、それでもなお、何を見せようとしているのかに合わせ、何を見せたがらないのかを知ることによってなんとなくその国の全体像のようなものを伺うことができる。
なお、各国首脳が並ぶ貴賓席で、安倍首相はトルコ首相の隣に座を占めていたが、先般訪問時の原発売り込みの話の続きをしていたのではあるまいか。
さて、明日はいよいよ都知事選である。
この結果により、2020年の東京五輪の模様にもいろいろ影響はあるだろう。
開会宣言をするのは誰なのだろう。
また、開会式のアトラクションでは、いったい何を見せたがり、何を隠したがるのだろう。
「フクシマ」はやはり徹底して隠されるのだろうか。
それとも、「こんなに立派になりました」と再稼働のシンボルとして喧伝されるのだろうか。いや、その時点では廃炉すら進んでいないはずだから、「触らぬ神に祟りなし」で隠し通すだろうな。
その代わり、津波の復興地を見せて、「絆」と「花~は、は~なは、花は咲く~」の大合唱で迫るのだろうな。
薄っぺらな「お・も・て・な・し」が東京はおろか、日本中に紙くずのように散乱する様子はあまり見たくないなぁ。
どうか箱根を越えてこちら側へは来ないでほしい。
私もそちらへは行かないから・・・。
アハハハハ、それまで生きながらえてそれを目撃するかのような書き方になってしまった。馬鹿だなぁ。