六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ライプチヒでK氏と素麺をすする 八五歳ヨーロッパ一人旅

2024-08-03 16:36:19 | 旅行

 ベルリン最後の朝、午前中にライプチヒへ向かうとあって特に行くべきところもない。荷物を整理したあと、チェックアウトをし、連日行き来をした近郊線の駅へ向かう。たった3日間だったが、見慣れた風景が心に残る引かれるものがある。
 ベルリン中央駅からほぼ1時間20分、途中の車窓風景を楽しみにしていたが、線路の両側は防風林のような木立が立ち並び、時折その切れ目から牧場や畑が垣間見える程度。やや欲求不満。

     

 ライプチヒ駅はベルリン中央駅と違ってほうき状(正式には頭端式というらしい)のそれで、出口もわかりやすい。あらかじめの指示通りに進むとK氏が出迎えてくれた。
 駅を出ると頻繁に行き交うトラムの駅と路線があり、それを横切ると緩衝地帯のような小公園があり、それを過ぎて一本目の路地の角がもう彼の住まいであり、しかもエレベーターで登った最上階。名古屋駅前でいったら、ミッドランドスクエアのすぐ裏といった位置関係になる。しかし、そこは名古屋のように繁華な街ではなく、人通りも少なく落ち着いた場所である。

         

         
               彼の部屋から周囲を・・・・


 ベルリン以来の話が弾む。そこで、彼が最近趣味としている山水画の作品を見せてもらう。その趣味は知っていたし、これまでメールに添付された2,3の作品はみている。また、その作品に軍用機などをコラージュし、反原発ポスターに採用されたものもみている。
 しかし、こうしてまとめて観て、それが趣味の域を越えつつある予感もする。この分野を鑑賞する素養のない私は、これまで、彼のそれを日本の山水画家のものと比較対照したりしてきたが、どうもそれらとも異なる気がしてきた。それは、断崖風の山、急流を思わせる渓谷などのやや尖った表現が彼の作品には観られないことであった。今回、改めて、彼が参照していいるのが日本のそれら山水画ではなく、中国の作品であることを聞き、その山水そのもののなだらかな鷹揚さが理解できるように思った。

                   

        ライプチヒでの素麺  プレミア付きの味ですぞ!

 昼食をご馳走になった。彼の手造りの素麺である。昼麺族の私にはむろん日本を離れて以来の麺であるが、それがライプチヒであるということがなんとも面白い。この時刻、この街で素麺をすすっているのは私たちだけだろうと思うと何やら誇らしくすらある。
 日本の食材を結構こまめに揃えているのでその入手先を尋ねると、この建物の一階が東アジアの食材の専門店で、その店主とも親しいという。

 昼食後、彼が手配してくれたそこから5分ほど離れたホテルにチェックインし、身軽になったうえで彼の案内で市内を回る。とても覚えきれないほど、次々と記念すべき建造物に出くわす。ここはベルリンと違い、かつての城郭内というかリング内がとても狭く(直径数百m)、その中にいろいろなものがひしめいているのだ。以下順にそれらのものを列挙しておく。その詳細がまた出てくるものもあるだろう。

          

          

       ホテルのすぐ前、聖ニコラウス教会 また取り上げるだろう

      

                 オペラハウス

          

      
      
     ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団の本拠地といわゆるホワイエ

          
         
         
      

  バッハの根城だった聖トーマス教会 最後はバッハの墓標 また触れる

      

                現市役所

      

      旧市役所 前の広場のマーケッは夕方を迎え店じまい 残念

          

   K氏が勤務していたライプチヒ大学も訪れた その研究室からの螺旋階段

      

  旧城壁の残滓か 今はレストラン 派手なのはシェクスピア劇のポスター     

          

            町並みはとても落ち着いた感じ

          

      市内の所々にあるパサージュ 両側に割と高級感のある店が並ぶ

      

           なんだかよくわからない塑像

      

          市の美術館 トイレだけ借りた ゴメン

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする