能登は思い出の地。ほぼ60年前の20代後半から30年代、月一の出張で金沢へ出かけ、そこの代理店訪問で「おやつ」にといって出されたズワイガニの極太の足の美味かったこと!
金沢駐留の人とともに能登の珠洲、七尾、輪島へはよく行った。雪の中を車ででかけたが、帰途、ドカ雪で当時の軽自動車では前進不可能。車を捨て、腰まであるような雪をかき分け、たどり着いた農家で最寄りの国鉄の駅を教えてもらい、やっと金沢へ帰ったことも。
そんな思い出の地だから、その後家族で能登半島を海沿いで一周する旅に出たこともある。
その能登が、揺らぎ、倒壊し、燃えてしまった。こんなの嫌だ!
計り知れない自然の営みを解明しようという人たちがいて、その人たちには敬意を表するが、その人たちの予測をも超えて暴れるのが自然だ。
羽田で飛行機が衝突したのは人為の事故で、やがてその実像は解明されるだろう。
ただし、現在のシステムは精巧極まりなく、人間の秒単位での即応を要求する。にもかかわらず、人間の即応力は特に進化したわけではない。
精巧なシステムと人の能力にあるバグの可能性。
ともに、21世紀を象徴してはいないだろうか。