牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

見通し甘く、見落としもあった。。。。。。

2016-11-13 12:27:28 | 酒の道具など
                           
                           【公式HPはこちら↑】




見通し甘く、見落としも


昨日は休業日だったのですが、ちょっと倉庫まで。


そのわけは、


こちら


現在建て替え中の、お得意先の酒屋さんに掲げられていたお酒の看板です。
(現在、お預かり中)



関係者一同、ちょっとクリーニングにでも出して、建て替え後に元の場所に、とイメージしていて、美大卒の身内の装飾屋さんに見に来てもらったのです。


これは月桂冠


看板本体は、木軸にトタンで枠を作り、化粧用に銅板を貼ってあります。


木文字には黒漆を塗った上で金箔が貼ってあるという凝った造り。


立派な文化財ですよ。


「金箔の剥がれは味があるのでそのままで、ちょっとクリーニングして」と思っていたのですが、実際に近くで見ると、それは甘かった。


60年以上?も風雪にさらされていたとあって、木枠は乾燥・風化して「スカスカ」になっている(なので軽い!)し、金文字も剥げているだけでなく、文字の木自体が劣化していま。


木文字を剥して掃除して再度貼る、という作業にも耐えられるかどうか、難しいところ。


ちなみに、「先代がこれを作ったのでは?」という職人さんにも行き当たったのですが、(あくまで概算ですが)お見積もりは結構な額(要は新調した方が安い)でした。


うーん、見通しは甘かった。

「煤を払ったくらいで、再度つけようか」と、安直な方法も考えたのですが、こんなものも見せられました。





昨今、屋外看板には安全確保の視点から色々な規制等がかかっていて、壁面に掲示する際はそれなりの安全対策が必要らしく、今のままのトタン看板+落ちそうな木文字を再度掲げるのには色々と考えなくてはいけないことが多そうです。

この点は見落としていましたよ。


彼曰く、「工芸品として屋内に飾っておくのも一つの手」と言っていましたが、、、、、うーん、悩ましいものです。


★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行った、もらった、試してみた。リーデルのワイン・ティスティング・グラス。

2016-11-11 12:43:06 | 酒の道具など
                           
                           【公式HPはこちら↑】




とある試飲会で、試飲に使ったワイングラスを頂きました。
(試飲会でグラスをもらうなんで、個人的には珍しい経験です。ありがとうございます!)


で、頂いたのは、




こちら

見慣れた赤黒のシックな箱は、あのリーデル(RIEDEL)社、ですね。

グラスは手持ち部分が太くなっていて、ちょっと変わった形ですが、これがこのグラスの秘密?です。

ワインを「ちょっと」注いでみましょう。





ほら


そう、この手持ち部分にワインが入るのです。


試飲会の会場で聞いたところでは、この部分にちょうど20ml入るそうです。
(リーデル曰く、「750mlのレギュラーボトルから35杯分のワインがとれることになります」らしい。そりゃそうだけど)


で、きっちり20ml測って入れた後、グラスを真横にまで傾けることができるのも特徴。

これで、ワインが最大限空気に触れて、しかもワイングラスの中にこもるため、香りが良く分かる、というもの。


うーん、なかなか素晴らしい、けど、これって「分析すること」に特化していますね。


お客様目線も必要なソムリエさんとかよりも、さらに上流側、ワイナリーの技術者さんの勉強用?でしょうか。
(すいません、無知なもので良く分かりません。もしかしたらソムリエさんたちも皆これを懐に隠し持っているのかもしれませんが、、、)


売れているのかなぁ、とリーデルのホームページを見てみましたが、載っていませんでした。

amazonでは売っていて、「ヴィノム テイスティング・グラス 416/22」とありましたが、廃番ということなのでしょう。売れすぎたのでしょうか。


ついつい、amazonでのレビューを見てしまいました(悪い癖ですね)。


2つありましたよ。抜粋しましょう。


グラスを45度から60度も傾けてゆっくり回転させると、特別に訓練された人でなくても酒香の全体像を把握できる程に、十分な香りがグラスの中に充満します。
このような状態でも中身がこぼれる心配の無いところが、このグラスのデザインの肝です。


⇒まさに、リーデルの意図したところですね。表彰されますよ!

もう一つは、こちら。

手持ちの部分まで空洞になっていてそこまで液体が入り込んでしまいます。
さして見た目が良くなるわけでもないし、温まってしまうし、掃除が面倒といいことないです。
形状や大きさがとてもよかったために残念でした。

⇒このお方、テイスティング・グラスということを無視してのレビューですが、正直、同感しちゃいました。

研究所の備品として、試験管と一緒に置いておきましょう。


★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「全日本酒販売連合会」とは、、、、、、「全国小売酒販組合中央会」かなぁ。

2016-11-10 12:05:29 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
                           【公式HPはこちら↑】





そう言えば、先日の新川大神宮の例祭の日、茅場町駅から霊岸橋を渡って新川に入ったところでウチの会社の不動産担当のTさんにばったり。

実は健康診断で健保会館に行った帰りとのこと。



「あぁ、新川大神宮に人が集まってたのは、、、、」と、私が来た理由も察したようですが、「かなり物々しい」という印象だったようです。

確かに、まだクールビズの最中、ダークスーツのおじさん(恐らくおじさん率は98%以上)が集まったら、ちょっと怖いですよね。





それはさておき、最近はパソコンも「どの辺りの住所にあるか」が自動的に判別されているようで、ネットのニュース画面の一部に「新宿区の関連するニュース」のヘッダが表示されています(いつも、ではないようで、その辺りは不明)。



昨日、その中に「新宿スワン」というのがあったので、クリックしてみた。



映画だった

あ、聞いたことある。


「ヤングマガジン」に連載されていた漫画が映画化されたもので、その第二弾が公開される、ということでした。


綾野剛主演・園子温監督作「新宿スワンII」の公開日が2017年1月21日に決定。このたび新たなキャストが発表され、予告編がYouTubeにて公開された。



2015年5月に公開された「新宿スワン」では、和久井健のマンガを原作に、東京・新宿歌舞伎町で水商売を斡旋するスカウトマンたちの熾烈な抗争が描かれた。「新宿スワンII」では、原作の「横浜王国編」にあたる新たなストーリーが展開。新宿バースト所属の主人公・白鳥龍彦役の綾野のほか、伊勢谷友介、深水元基、金子ノブアキ、山田優らおなじみの面々が再び顔をそろえる。


ふーん、としか言いようがなかったのですが、続くセンテンスで「ムムムッ!」です。


さらに龍彦らと対立する横浜ウィザード社長・滝正樹を浅野忠信、ヒロインとなるキャバクラ嬢・小沢マユミを広瀬アリス、オリジナルキャラクターの全日本酒販売連合会会長・住友役を椎名桔平が演じることが明らかに。




「オリジナルキャラクターの全日本酒販売連合会会長」って何なんでしょうね。


普通に考えると、お酒を売る酒屋さんの全国の連合会、でしょうか。


実際にこれに相当するものとしては、「全国小売酒販組合中央会」というのがあって、これは、「税務署ごとにある小売酒販組合」⇒「各都道府県ごとにある小売酒販組合連合会」がまとまった、全国組織です。

ちなみに、問屋の場合、都道府県単位(今は色々統合等されている)で結成された組合(ウチの場合は「東京都卸売酒販組合」)が集まり、「全国卸売酒販組合中央会」という全国組織を作っています。
(これらは、「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律」に基づき設立された、れっきとした組織です)


ただ、「新宿スワン」ってその筋っぽい映画だし、「全日本酒販売連合会会長」という名前も怖そうだし、監督も園子温さんだし、演ずるところの「椎名桔平」さんもカッコいいけど、「アウトレイジ」っぽいし、、、、。


実際に予告編を見たら、出ていました。





カッコいいけど、やっぱりその手のキャラを予感させますよね。


酒屋さんって、怖い人じゃあないですよ。。。。。。クレームとかつきそう。。。


それにしても、これから「全日本酒販売連合会会」を検索する人が増えるんだろうなぁ。。。。。。




★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一升瓶の出番です。 実録!鞴祭り(ふいごまつり)=ボイラー祭り

2016-11-09 12:19:20 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                           
                           【公式HPはこちら↑】




知っている人は知っているし、知らない人は知らない
(当たり前!)と思いますが、昨日11月8日は「鞴祭」の日。


読める人は読めるし、読めない人は読めない(くどい!)のですが、「ふいごまつり」です。



「デジタル大辞泉」によれば、

多く11月8日に、鍛冶屋(かじや)・鋳物師(いもじ)など、ふいごを使って仕事をする職人が、稲荷神または金屋子(かなやご)神を祭り、ふいごを清めて祝う行事。踏鞴(たたら)祭り。

とあります。


で、「ふいご」とともに火を使うという意味で派生したのでしょう、この日は「ボイラーデー」でもあります。

一般社団法人 日本ボイラ協会のホームページです。

ボイラーの安全を祈願して、昭和24年から毎年11月8日をボイラーデーとして主唱し、ボイラーの安全確保についての祈願祭の実施など全国的運動を展開しています。


ウチの以前の倉庫等跡の再開発ビルでも、25年くらい前の竣工当初から、ビル管理の安全を祈願して、欠かさず「鞴祭=ボイラー祭り」を行っており、昨日も神主さんをお迎えしてお祭りを致しました。

会場は、熱源室。




片隅に、会場が設えてあります。




献饌には、もちろんお酒




式次第に従って、お祭りは進みます。




総勢30人以上でしょうか、結構な人数です。
この一年間の無事を感謝し、向こう一年間の安全を祈願いたしました。




最後に、神酒拝戴。




お神酒は、もちろん白鷹(青松でした)




しかし毎年同じことを思うのですが、こういう時は「一升瓶」ですよね

東京を例にとってみると、ボイラーとかのありそうな、5,000m2以上(この区分はテキトーです)の建物は5,520件。
(「平成20年法人建物調査(都道府県編) 」による数。法人所有なので低めの数字)

これら建物で全部「鞴祭」をやって、そこに3本ずつ一升瓶がお供えされればそれだけで15,000本ですよ!

昔はそうだったんだろうなぁ。。。。。。


鞴祭りの皮算用、でした。




★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お酒を飲むとトイレが近くなりますが、、、、、、、、、職住接近?

2016-11-08 15:41:35 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
                           【公式HPはこちら↑】





先日、関連会社(ビル管理会社)の部長のKさんから、こんなことを聞きました。


○○ビルの女子トイレの個室(まあ、個室じゃあない女子トイレも珍しいでしょうけど)に、ワインの小瓶があったんですよね


Kさんの推理では、同じことが2回あったので、個室の中でお酒を飲んでいるのでは、ということでした。


確かに真昼間からオフィス内でお酒を飲んでいたらクビになりそうですが、わざわざトイレの中に籠ってまでお酒を飲みたいのでしょうか?

それなら、ペットボトルにワインを入れて公園とかで飲んだ方が気持ちよさそうですし。


実際、「トイレの中で飲酒」とかのキーワードで検索してみたのですが、案の常、「お酒を飲むとトイレが近くなる」などの話ばかりで、「トイレ中で飲酒」といったページ(情報)はなかなか見当たりません。

「アル中の症状」というのを見ても、そういう行動はない。


ですよね、と思いつつ、飯田橋の駅ビル(セントラルプラザ)を歩いていたら、トイレの前にこんな貼り紙がありました。

こちら

そのものズバリ、飲酒はご遠慮ください、です。

正確に言うと、貼ってあったのはショップ街とスーパーの間にある、通路2階への階段吹き抜け空間トイレ入り口脇


見ようによっては、その空間とかに「たむろって」いる人々に「ここでは飲むな」と言っていると見ることもできるのですが、トイレに入る人に目に付く場所だし、、、、


いずれにせよ、トイレでお酒は止めましょう。
(というか、お酒はおうちかお店で節度をもって!)


★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MUSEUM、GALLERYか、CENTERか。お酒を扱う責任を考えたpart2

2016-11-07 12:16:34 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
                           【公式HPはこちら↑】




昨日、ジョギングがてら赴いた、ビールの輸入@ドイツフェスティバルのことを書きましたが、その帰り、近道として通過したのが


こちら


国立新美術館
、です。

この地区の再開発で10年くらい前にできた、とても(たぶん日本で一番)広い美術館。

25年くらい前、ここにあった実験水槽で、お手製の水中温度計の試験をしてもらい、見事に水漏れさせたのを覚えていますが、その頃のおどろおどろしい建物が立派な美術館になりました。



ただ、ここの名前「国立新美術館」、ちょっと変ですね。「首都大学東京」みたいな感じ。
ついでに、一部では有名ですが、英文名称も「THE NATIONAL ART CENTER-TOKYO」となっていて、「MUSEUM」でも「GALLERY」でもない。

実はこの英文名称にはちゃんと理由があって、もともとの発想が箱貸しを目的とした箱モノ建設で、自らコレクションを持つわけでもなく、学芸員を置いて企画を行う訳でもないことから、それを「MUSEUM」「GALLERY」などというのは国際的にもマズいということで、「アートセンター」に落ち着いた、と当時メディアを賑わせました。

現在は学芸員も数名置き、企画等も行っているようですが、やはりイベント会場という印象は強いですね。


企画研究や文化の蓄積に力を入れる「MUSEUM」「GALLERY」的なものと、一般への普及(や芸術団体への便宜供与)に力を入れる「イベント箱」的なもの、どちらが良いか、一概には言えませんが、少なくとも「後者しかない」社会は文化果つる状況になること、想像に難くありません。

これ、研究や研究者の育成まで行う大学と、教育サービス機関としての大学との関係にも似ていますし、実は昨日書いた、お酒を扱うスタイル、とも似たようなことがありますね。


お客様の隠れたニーズを捉えるとともに良いお酒を見出し育み、時には啓発するのが前者の「MUSEUM」「GALLERY」的なもので、売れる酒(売れた酒)を分配する効率的な仕組みが後者の「イベント箱」なのでしょう。

こちらも、「後者しかない」社会は何ともさびしい社会になりそうです。

流通業という商売からすると、どちらか(特に「MUSEUM」「GALLERY」)に徹するのは難しいですが、こういう姿勢は大事にしたいですね。


★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビールを輸入する責任、というもの

2016-11-06 12:52:57 | 附属酒類経済研究所
                           
                           【公式HPはこちら↑】



昨日も良いお天気でした。


朝のジョギングも、ちょっと行楽モードで麹町から永田町、山王日枝神社にお参りした後、ミッドタウンを抜けて青山方面へ。


向かった先は、


こちら

逆光でよく見えませんが、青山公園で開催されている「ドイツフェスティバル」です。


ドイツ・キャラも



ビールマニアなら是非とも!というイベントでもないのですが、お付き合いしているインポーターのJenaさんがブースを出すと聞き、顔を出してきました。


ちょうど社長のTさんもその場におられ、新しく輸入なさったビールをちょっと味見させて頂きながら、色々とお話を伺いました。




なんでも、今年で会社設立10周年ということでした。ウチとの付き合いは、飯田橋の駅ビルで出されていたブースに自分が立ち寄りお話させて頂いたのがご縁なのですが、「あれは創立後2年くらいですね、懐かしいなぁ」とおっしゃっていたので、もう8年です。短いようで長いです。



それはさておき、本題?の味見させて頂いた新しいビール、Waldschmidt Jakobi(ヴァルドシュミット・ヤコビ)というビールで、チェコとの国境近くにある、エシュルカムという人口3,000人ほど(写真では4,000人と書いてあった)の小さな村のビールだそうで、とても香りの高いヴァイスビアでした。




こういう小さい醸造所の場合、品質のコントロールも難しく、味の変化もどうなるかわからないことから、Jenaさんでは1年くらい様子を見て、これなら大丈夫!と確信が持ててから初めて輸入するそうです。


1年間様子を見る、というのは、簡単なようで、それなりに時間も労力もかかるし、結構大変なことですよ。


これがお酒(ここではビールですけど)を扱う責任、ということですね。


ただ、特に輸入モノの場合に顕著ですが、このようにしてあるインポーターさんが見出した商品が日本で売れ出すと、別のところが並行して輸入を始めるとか、大きな資本が輸入権自体をとってしまうとかもあります。
(市場原理と言ってしまえばそうですが、同じく経済学でいえばフリーライダー、タダ乗りですね)

それでも、ご自分が納得されるビールを、より良い状態で日本に持ち込むべく日々ご努力されているJenaさんには本当に頭が下がります。

いつもいつもありがとうございます。

そして10周年、おめでとうございます!!


★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勇気はあるが、愛はない。「おいしいワイン」ランキング。

2016-11-05 13:57:00 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
                           【公式HPはこちら↑】




この前、お酒の業界ではない方から聞かれました。


「オーパス・ワン」って美味しいんですか?


なんでも、ネットのニュースか何かで、「これまで飲んだおいしいワインNo.1」として出ていたとのこと。


調べてみたら、これでした。





ワイン好き200人が選んだ“一番おいしかったワイン”ブランドランキング――1位は「オーパスワン」


株式会社バザールが運営するワイン情報サイト「ワインバザール」は、ワインを週に1回程度以上飲む20~69歳の男女200人を対象に、「これまでに飲んだワインの中で最も『おいしい』と思ったワイン」に関するランキング調査を実施。



ふむふむ。結果を見てみましょう。




左から、「オーパスワン」、「バタール・モンラッシェ」、「デリカメゾン」、「アルパカ」、「シャトーマルゴー」「ムートン」「赤玉スイート」、、と続きます。


オーパスワンが堂々の1位ですが、得票数を見ると、「4票」です。

続くワインも3票、2票。

要は2票入ったワインはこれらしかありません。


統計学的にはいま一つ意味を持たせにくい結果ですね。



まあ、そもそも「一番」おいしいかどうかは合わせる料理や雰囲気にもよるので、ばらけるのは当たり前です。
その意味では設問自体がどうかと思うのですが、それ以上にこんな結果をそのまま掲載してしまうとは、勇気ある行動(科学する心はゼロだけど)ですね。

しかも、ご丁寧に注もついています。

なお、「ボージョレ・ヌーヴォー」(3票)、「キャンティ」(2票)、「ランブルスコ」(2票)、「ジュヴレ・シャンベルタン」(2票)といったように、比較的広義のブランドを指定した回答については集計の対象外といたしました。

これも一見客観性がありそうに見えますが、ちょっと不明。

「ジュヴレ・シャンベルタン」が除外されたのは、ブランドではなく地域指定だから?(ボージョレ等もそう)だと思われますが、その意味ではランクインしている「バタール・モンラッシェ」も同じですね(まあ、指定地区の面積は十倍以上違うと思いますが)。

それ以上に、「アルパカ」って、アサヒビールさんが輸入しているチリワインですが、赤白泡とか何種類もありますけど、それが良くて「ボージョレ・ヌーヴォー」とか「キャンティ」がダメ、というのも意味不明。



タイトルの「ブランド」の考え方にもよりますが、おそらく書いた側が良くわかっていないのでしょう。


「ワイン好き200人が選んだ」は正しいのかもしれませんが、書いた側には愛がないのでしょね。

以て他山の石、です。

で、


「オーパス・ワン」って美味しいんですか?



すいません。飲んだことありません!!




★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅茶はティーバッグ?粉末? では日本酒は?

2016-11-04 13:17:01 | 附属酒類経済研究所
                           
                           【公式HPはこちら↑】





ちょっと驚いた。





昨日の朝、ジョギングの帰り道、「あ、そう言えば紅茶のティーバッグが切れてたな」と近所のスーパー「マイバスケット」に寄りました。


ところが、コーヒー・紅茶などが並んでいる棚に行くと、「ティーバッグ」が見当たりません!!


あるのは、粉末の紅茶が6種類。

小分けになっているスティック状のものならわかる(これが3種類)のですが、「家庭でのお徳用」のような、大袋に入ったものが3種類。

こんなやつ
(イオンのネットで見た)

ちょっと驚きました。


「マイバスケット」さんの名誉のために言っておきますが、気になったので昨夕、飯田橋の駅前のお店の方を確認したら、ちゃんとティーバッグも4種類かな、売っていました。

でも、確かに溶かした方が楽だし、、、、と、そんな時代なんですね。


ここで強引にお酒の話に持っていくと、、、、、粉末酒、でしょう。


もちろん、お酒を煮詰めてもアルコールが先に飛んでしまいますので粉末(固形)にはなりませんが、それを造っている会社が世界で唯一、日本にあるのです。

その会社の名は、「佐藤食品工業株式会社


ホームページ

酒の香気成分とアルコールをそのまま残し、水分だけを特殊な方法で取りのぞきました。理論的に不可能とされていたこの技術の発表はセンセーショナルな話題を呼び起こし、“SATO”の名をグローバルに知らしめました。なお、粉末酒は酒税法でも正式に酒として承認されており、世界主要17ヵ国で製法特許を取得しています。粉末酒を世界で初めて製造したのは、私たち佐藤食品工業です。
不可能を可能にした独自の技術力が食の可能性を広げていきます。


カッコいいですね。



商品ラインナップも、ワインや清酒をはじめ、梅酒やウォッカ、ラム、ブランデー、みりんなど、様々。


ホームページのQ&Aによれば、ワインタイプの場合、100㏄の水に31gを溶かすと、12度の復元?ワインになるそうです。

試してみたい!と思ったのですが、どうも加工食品に風味をつけるための用途が主で、業務用の10kgとかの販売で、消費者への市販はしていないようですね。残念。
(そういえば、以前ご紹介した「日本酒風味のキットカット」がそれなのでしょうか)


でも、将来、宇宙に行った時には宇宙ステーションで使ってみたいし、ウチで小分けにして売ってみましょうか(山登りだって良いですよね)。


あと、コレ、水ではなく、お酒にこれを溶かしたら、30度の日本酒ができるのだろうか、、、、、、気になる。


実験ネタがまた増えてしまいました。



★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メンデルのブドウで造ったワインは?@小石川植物園

2016-11-03 13:42:43 | 附属酒類経済研究所
                           
                           【公式HPはこちら↑】




ワイン(ブドウ)の研究の進展はスゴい、という話を一昨日(かな)致しました。



そのうち、全ての秘密が解明され、どんな味のワインでも思いのままに造れるようになるのかもしれませんね。





文化の日。快晴です。


休日ジョギングは、近場の小石川植物園。

正門から植物園本館に上って行き、比較的すぐのところにあるのが「ニュートンのリンゴ」

こちら


看板にもあるように「メンデルのブドウ」です。


遺伝学の基礎を築いたメンデルGregor J. Mendel(1822-1884)が実験に用いた由緒あるブドウの分株で、「メンデルのブドウ」と呼ばれています。 これは第2代園長を務めた三好 學が、大正2(1913)年チェコのブルノーに、メンデルが在職した修道院を訪ねたとき、旧実験園に残っていたブドウの分譲を依頼して、その翌年に同地から送られてきたものです。 この後、メンデル記念館のブドウは消滅したことがわかり、本園のブドウを里帰りさせて、現地にも同じブドウの株を復活させました。



さすが小石川植物園、ブドウ一つとっても、サイエンスの心あふれるものがあります!と感心しきりも、看板の右奥に見えるブドウの本体は、

こんな感じ


札を見ると、「品種 不明」となっていますよ!





もちろん、見た目ではよくわからないことはあると思いますが、DNAレベルなどで調べれば品種名(あるいはどの品種に近いか)は、まずわかるはず。


事実、各地で「何処何処のブドウは、実はあそこのブドウと親戚だったことが地元の大学の研究で明らかに」などというニュースも見ます。



ましてや、ここはあのノーベル賞を受賞した大隅先生の出身学科(あまり知られていませんが、医学生理学賞ですが、学科は生物学科植物)の付属の植物園です。手間暇かければできないわけがありません。


でも、しないんでしょうね。

それってサイエンスというよりテクノロジーだし、次の一手に悩むのではなくスマホで調べるようなもので、科学の心は満たされない。


「わからない」ことのファンタジーって確かにあると思います。


今日の晩御飯も、、、、、ファンタジーです。


★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルパン三世のワルサーP38、次元大介の357マグナム、石川五ェ門の斬鉄剣、あなどっちゃぁいけない6cmバズーカ。

2016-11-02 13:28:28 | 酒の道具など
                           
                           【公式HPはこちら↑】







日銀は1日開いた金融政策決定会合で、物価2%目標の達成時期を「2017年度中」から「18年度ごろ」に先送りした。黒田東彦総裁は会合後の記者会見で、物価について「デフレマインド(心理)は相当強く、払拭に相当な時間を要している」と語った。



日銀の黒田さんの口先バズーカもおとなしくなったようですが、こちらの6cmバズーカ砲は効きました。




一昨日、ハロウィンで沸き立つ(たぶん)渋谷から東に8kmの某おでん屋さん。



ちょっとした集まりがあり、おでんで燗酒を一杯、といい調子だったのですが、思いの他「一杯」飲んでしまったようで、調子よくなってしまいました。
(その集まりの顛末については、いずれまた)



ご常連
(ハロウィンでしょうか。削除のご希望は随時承ります)


その理由を考えたのですが、たどり着いたのが、冒頭触れた、6cmバズーカ。


ここの燗酒(賀茂鶴です)、アルミのちろり(たんぽ)でお燗をしてくれるのですが、注いでくれるのが、5勺のお猪口。



センターの人です。口径、6cm。


以前も少し触れましたが、お猪口って2勺2.5勺3勺5勺8勺1合とか色々ありますが、普通、注ぐ量はその7分目とか8分目とかなので、実際にはもっと少ない。

なので、2.5勺で10杯飲んでも実際には1合くらい、なのですが、このお店の場合、お猪口いっぱいに注いでくれるので、まさに5勺(90cc)入れてくれるのです。

もう少し正確には、表面張力を目一杯使っているので、コサイン曲線として94.7ccくらいでしょうか。

なので、2杯(2杯)頼んだらもう一合を超えてしまいます。
(もちろん、2杯以上飲んでいます)

その一方で、自分ではそんなに飲んだつもりではないので、頭と体が幽体離脱というのでしょうか、良くない方向に向かっていくんですね。


30年くらい前、日本におけるベルギービールの黎明期、駿河台下のブラッセルズで、「ベルギービールは度数が高いので、国産ビールの雰囲気で飲むと大変なことになる」という、「ベルギービールの定理」を見い出したことがありますが、その量的バージョンとでも言いましょうか。

バズーカのせいでしょうか、その後頂いた酔いざめ爽やかなはずの「惣花」も悪乗りしたようで、その日は結構なハロウィン、に。


6cmのお猪口、恐るべしバズーカでした。




★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑



【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルミホイル・ドーピング? ブドウに光を当てると、ワインの香りが高まるそうですが。。。。。。

2016-11-01 12:37:17 | 附属酒類経済研究所
                           
                           【公式HPはこちら↑】






昨日はマラソンにロキソニン?というネタから、ワイン造りに展開させようと思って、やめたところ。


そう、マラソンの大会で、軽い靴を履くのも、大枚はたいてサポーター・タイツを履くのも、膝にテープを巻くのも、アミノ酸サプリを飲んだりするのも、ひとえに楽に早く走りたいから。

その上で、ルールは守らなくてはいけないので、近道を通ってはいけないし、ドーピング薬物も禁止。

では、ドーピングにひっかからない、ロキソニンは良いのか?





同じことがワイン造りにも言えますよね。


「テロワール」を大事にするワインで、どこまでやってよいのでしょうか?

その一つは、香り。

「同じ品種でも、北向きの斜面により増幅される日中の暖かさと夜の涼しさのギャップが、このワインの独特な香りに繋がっている」

などと言われたりしますが、、、、、。



最近のトピックの一つは、リナロール

加齢臭のノネナールではありませんよ。ワインの重要な香り成分の一つだそうです。

今年8月のメルシャンさんの論文によれば、そのリナロールがブドウ中に生まれるには果実への受光が必須であることを明らかにしたそうです。

そして、ブドウ畑に光を反射するシートを敷くことで、ブドウ中の香り(リナロール)が増加することも実証したとのこと。



↑右側の写真が、畑に敷かれたシートで、グラフはシートがあるのとないのとでリナロールの量が数倍違うことを示している。

出典:
Sasaki K, Takase H, Matsuyama S, Kobayashi H, Matsuo H, Ikoma G, Takata R(2016):
Effect of light exposure on linalool biosynthesis and accumulation in grape berries.,
Biosci Biotechnol Biochem. 80(12):2376-2382.


「シートを敷くと、香りが高まる」って、ある意味すごい発見ですね。
簡単ですので、真似をする人も出てきそう。


「同じ品種でも、北向きの斜面により増幅される日中の暖かさと夜の涼しさのギャップが、このワインの独特な香りに繋がっている」


が、そのうち、


「同じ品種でも、特殊技術を使ってアルミ蒸着させた反射シートを傾斜10度で南向きと北向きに互い違いに設置することが、このワインの独特な香りに繋がっている」


になってしまうのでしょうか。


この位ならどんどんやって!という人がいる一方で、「フン!」と言う人もいるのでしょうね。


ちなみに、この技術によるブドウで造られたワインがもう市販されているようです。


こちら


「シャトー・メルシャン 大森リースリング 2015」
です。

早速買ってみようっと。


★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑



【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする