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見通し甘く、見落としも
昨日は休業日だったのですが、ちょっと倉庫まで。
そのわけは、
こちら
現在建て替え中の、お得意先の酒屋さんに掲げられていたお酒の看板です。
(現在、お預かり中)
関係者一同、ちょっとクリーニングにでも出して、建て替え後に元の場所に、とイメージしていて、美大卒の身内の装飾屋さんに見に来てもらったのです。
これは月桂冠
看板本体は、木軸にトタンで枠を作り、化粧用に銅板を貼ってあります。
木文字には黒漆を塗った上で金箔が貼ってあるという凝った造り。
立派な文化財ですよ。
「金箔の剥がれは味があるのでそのままで、ちょっとクリーニングして」と思っていたのですが、実際に近くで見ると、それは甘かった。
60年以上?も風雪にさらされていたとあって、木枠は乾燥・風化して「スカスカ」になっている(なので軽い!)し、金文字も剥げているだけでなく、文字の木自体が劣化していま。
木文字を剥して掃除して再度貼る、という作業にも耐えられるかどうか、難しいところ。
ちなみに、「先代がこれを作ったのでは?」という職人さんにも行き当たったのですが、(あくまで概算ですが)お見積もりは結構な額(要は新調した方が安い)でした。
うーん、見通しは甘かった。
「煤を払ったくらいで、再度つけようか」と、安直な方法も考えたのですが、こんなものも見せられました。
昨今、屋外看板には安全確保の視点から色々な規制等がかかっていて、壁面に掲示する際はそれなりの安全対策が必要らしく、今のままのトタン看板+落ちそうな木文字を再度掲げるのには色々と考えなくてはいけないことが多そうです。
この点は見落としていましたよ。
彼曰く、「工芸品として屋内に飾っておくのも一つの手」と言っていましたが、、、、、うーん、悩ましいものです。
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