きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

素直にあいさつ

2014-04-07 | 今の会社
新しく会社入った新人のWADA君(仮名)は、一言で言うとマルコメ君をもう少し堅くした感じである。
来る人来る人元気よく挨拶して、とても腰が低く丁寧なでっち奉公さん、と言うタイプでなかなか個性的なのである。

最初は社会保険の手続から始まり、WADA君に「今使っている保険証のコピー」をお願いした。同居している家族の分もお願いすると、翌日「1人1人取ったので枚数が増えてしまいました。申し訳ありません。」と丁寧に頭を下げる。

「いいえ、大丈夫です。どうもありがとうございます。」
私もペコリと頭を下げる。
私は本能的に、相手に歩調を合わせてしまう癖があるので、WADA君と接する時はいつもこうして、二人でペコペコ頭を下げているのである。

WADA君はいつもこのように何かを教わる為に「ありがとうございます。」「勉強になります。」などと言って、ポケットに入っているミニ手帳にこまごまと書いている。そしてそのミニ手帳の内容を、更に仕事ノートにまとめているのである。
そして、それとは別に秀クンと交換ノートをつけている。それは一日で覚えた仕事の内容や感想をノートにつけて先輩に提出するのである。
こうしてWADA君はメキメキ仕事を覚えているのである。

そんな真面目で仕事熱心な彼だが、常に「ありがとうございます」と言う姿勢を崩さず、いつも頭を下げている。これを見て、私も気持がいいことだと思い、さっそく見習っている。

「ありがとうございます」「ごめんなさい」そういう類の言葉を素直に口にしよう。意地を張らないで、卑屈にならないで、迎合ばかりもせず、思ったことをきちんと言えるようになりたい。

と言うのも私はペコペコ頭を下げることは平気なのだが、そのことによって、よく人からなめられてしまうからである。何でもペコペコ頭を下げることで「こいつ格下だな」と思われることが多く、その勢いで押されると、いつしかそのまま悪くなくてもペコペコと頭を下げ続けることになってしまうことが今まで数限りなくあったからである。

こんな風に頭を下げる=なめられる、と言う意識が時々横ぎるが、よくよく周りを見渡してみると、毅然としながらも「ごめんなさい」とさりげなく謝る方は案外いて、それはそれでとても素敵なことだと私は考える。(偉い人でもそういう方は案外いるものである。素敵である。)

そしてほんのちょっぴり自分をほめるとすれば、そんな風に思える自分もわりかし捨てたもんじゃないぞ、と思うのである。
相手がうんと年下の彼でも、良い所は見習おう。

話は脱線してしまったが、私もWADA君に見習って、少し声を大きく挨拶をしてみることにした。
「ありがとうございます」「すみませんでした」そういう素直な気持を表現することにしたのである。

先週、社長にお客様が見えて、おいしそうなケーキを持ってきてくれた。
包み紙も高級品ぽかったので、(きっと社長が家に持って帰っちゃうだろうな)と想像していたのだが、予想に反して、「みんなで食べれば」と言ってくれたので、いつもより大きな声で「いただきま~す!(^O^)」と言ってみた。

お金もかからず、こうした気持をみんなで分け合う。なかなか良いではないか。


ちなみにWADA君、口座を作る為に会社に銀行マンを呼んだら、帰る時にドアマンのようにドアを開け、「それではお足もとにお気をつけて」と言ってまた頭を下げていた。
私もなるほどと思い、今度の時は自分も帰り際はそのように見送りたいと思う。