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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

長生きの魚

2012-03-21 | 息子keke
数え切れないほど居たネオンテトラは最後の1匹になってしまった。

私は残り3匹になった時点で毎日数を数えていて、ある日1匹減り、月曜にはさらに1匹減ったのを確認した。
nanuさんは「土曜に1匹になっていた」と言うので、いなくなったのは金曜の夜ではないかと思う。

ミッキーも2匹になってしまった。
先月だったか2匹死んでしまって、1匹は岩の穴の中から頭を出したままであった。
その頭を水槽の泡々が虚しく素通りしていた。

奇しくもその日、社長の客(知り合いの女性)がきて、社長は自慢の熱帯魚をわざわざ部屋の灯りをつけて見せていた。
私はハッとした。

どうか二人がアレに気づきませんように。。。

社長はトイレに行った後も、その女性はしみじみ魚たちを眺めていた様子。
私が気がついたくらいだ、そんなに丁寧に見ていたら気付かない訳がない。。。

何か言われたら、その時「え!!」と初めて気がついたような演技をしよう、それしか私の生き伸びる道は無い。。。

そんな事を思いつつ、うぅ。。と言う心持ちでいると、ZENさんが現れた。
ZENさんも挨拶をしているので、どうやら彼女は社長とZENさん双方の知り合いらしい。

お客さんが帰ったあとZENさんに「またミッキーが死にました。しかも岩の穴にはさまってるんです。」と言うと、ZENさんは早速見に行って「ほんとだ」と言い、「これは追いかけられて岩に逃げ込んで出られなくなったんだな。」と推理した。

そしてまた「トング」を取りに行った。


   ・・・・・・・

そんな事もあり、更にエサが少ないのだろうか、と悩んでしまう。
エサを増やす事は簡単だが、増やし過ぎると水が汚れて、藻が増えるのである。
それで今年に入ってから控え目にしてきたのだが、それがテトラを減らしている要因になっているのだろうか。
昼はおとなしそうに、欲無く見える魚達が暗闇の中で食ったり食われたりしているのだろうか。
そう思うと、悩む。

その中で数がほとんど変わらないのが、エンゼルフィッシュとグラスキャットである。

エンゼルはもともと図々しく体力もあり余っていると思われるので何とも思わないが、グラスキャットは去年までは臆病者で、エサも取りに行かず、水槽の底で縮こまり、仲間とゆらゆらしているだけの存在であった。
そして、斑点みたいなもの(病気?)がよくできたり消えたりしていた。
(それもあり、エサを控えめにしたのだが)

エサもいつ食べているか分からないコイツらが、まさかテトラやミッキーより揃って長生きするとは思わなかった。
しかも、最近は水面に上がってエサをバクバク食べているのである。
何て言う成長ぶりだろう。

これは少なからずとも私に希望を与えてくれる。
それは、

1.下の方で縮こまってエサも食べてるかどうか分からないものが、ある日自己主張するようになる。
2.それでも長生きしている。

と言うところである。

私はそれから妹の「今はその途中」と言う言葉を思い出した。

中退も引きこもりも人生の輪切りの途中。。。

本当に中退や引きこもりがそんなに悪いことなのだろうか。
もしかしたら、そのお陰で(そうでない運命より)この先かえって長生きかもしれない。

そもそも長く生きることが100%良いこととも言いきれない。
悲しみ苦しみも増えるし、人に迷惑を掛ける場合だってある。

いわゆる世間の「望ましい事」とは本当にそうなのか。
少なくても中退や引きこもりは、「良いとも悪いとも言えない」。
現時点では。。。

今まで私は自分の様な失敗人生を歩ませたくない、と思い続けて来たけれど、果たして私の人生は『失敗』だったのだろうか。
夫婦でいたって私より淋しいと感じる人もいるかもしれないし、お金があっても私より物足りないと感じてる人もいるかもしれないじゃないか。


そんな風に考えながら、新参者のシルバーシャークの感想を書くと、イメージ的には「小学3~4年の野球少年」と言ったところだろうか。
スイスイ泳ぎ回るし活発で、エサが来ると素直に追いかけ、かと言ってイジワルは決してしない。
目もパッチリで、いかにも白いボールを追いかけているヤンチャ少年、と言う感じなのだ。

魚もいろいろだ。

大人の休日

2012-03-20 | 車の練習
最近密かなマイブームがある。

それは、赤信号待ちの時に、頭の上の日よけをバタンとおろし、ミラーを開けて、唇にリップを塗ったり、前髪をくしでとかしてみることである。

運転歴2年半の自分にとって、その化粧仕草が【大人の女】の仲間入りなのである。
なので、「これ以上必要ないだろ」と思いながらも、ミラーでリップヌリヌリして、ンパンパとしているのである。
(頭の中では浅野ゆうこ風に^^;)

それでも私なりにルールもちゃんとあって、イイ年こいたおばさんが赤信号のたびに、ンパンパしてるのがバックミラーで見えてしまうのもどうかと思うので、前の車1台につき、その姿は1回までと決めている。
あとは曲がり角を曲がって、車が変わった次の信号でブラシで髪をとかしたりするのである。

しかし、アイメークは信号待ちにはできない。(メガネがあるから)
ファンデーションも無理があろうかと思われる。

チークを入れたり、シュシュッと香水をふりかけたりするのも良いかもしれないと思い、近日実行に向けて、念入りに材料を吟味したい。
とにかく信号待ちで、ささやかに女を演出してみると言うのがマイブームなのである。
(実物はキキキリンに近くても、自分の頭の中はあくまでも浅野ゆうこなのだ。)


今日は天気も良かったので、ドライブに行くことにした。
レンタル屋も開いていたので、聖子のバイブルと言うアルバムを借りた。

運転しだしてしばらくすると、早くもノドが乾いてきた。
そうだ・・・・飲み物を買っていこう。ついでにトイレも。。。

コンビニに寄ってトイレに向うと、「ご使用の際には従業員に一声・・・」と書いてあるので(しかも誰かが使用中らしく赤い表示)、ドリンクを選ぶのだが、ここで私の【大人の女】アンテナがビビビときた。

そうだ・・・ノンアルコールビールを買ってみよう。。。。pontaポイントもつくし。。。。


そしてレジにノンアルビール(0.00%のもの)を持ってお金を払うと「トイレを貸してください」と店員さんに言った。
当然どうぞと言われ、さっきのトイレに向うが、まだ鍵の表示が赤い。

しばらく前で待っているが、それでもウンともスンとも言わないので、「鍵が壊れてるのかも」と思い、トントンとノックをすると、ノックが返って来た。
「やっぱり誰かいるのか」と思い、さらにしばらく待っても開かないので、「どんな女が入ってるのだろう」と思うと、中から私より若いっぽいニイちゃんが出てきた。

(うぅ・・・臭そう・・)と思いながらも仕方なく(この先道中長いので)入ると、まったく臭くなく、逆にさわやかな香りまでしており、一体彼は今まで中で何をしていたのだろう?と怖くなり、盗聴カメラでもあるまいか、とアホみたいに探しつつ、最低限の露出でサッサと済ませて出る。

そして、モコに乗り込むと、先ほどのニイちゃんの車が隣に止めてあったが、もう関心なく、ノンアルビールをプシュと開けて、ゴクゴク飲んだ。
味はたしかにノンアルのイマイチな風味なのだが、この炭酸加減と言い後味と言い、まさにビールだ、と私は思いこむことにした。

しかもミュージックは聖子である。
まるでヤシの木でも生えていそうなくつろぎ感である。

ただ一つ問題は、車内が暑い。
こんな陽気で窓を開けないからである。
しかし、窓を開けると花粉が入ってきてしまう。
エアコンはもったいない。
なのでこのまま走るしかない。

このジレンマの中、ミラーをパカッとあけると、顔がやたら赤い。
ビールは間違いなくノンアルコールである。
日差しと、車内の温度で、顔がほてっているのだ。

そして信号待ちのたびに大人の女を演じつつ、ビール缶を飲む。
これ、前の車がアル中と間違えはしないだろうか。。。
通報されたらどうしよう。。。
しかも、出かける前に餃子をたらふく食べてきた。
機械にかけたら、臭いで反応するかも。。。

やはり耐え切れず窓を開けることにした。
窓を開ければ涼しくなるのに窓を開けずに走る、と言うことは性格上どうしてもできなかった。。。。


しかし・・・帰ってきたら目がかゆい。。。(+o+)
ノンアルビールも冷たいうちはまだ良いが、ぬるくなると、ちょっとイマイチな大人の午後であった。

好きな数字

2012-03-20 | 息子keke
「今日の晩ご飯は?」とドア越しに尋ねると、「ねぎとろがある」と言うkekeの返事。
冷蔵庫を開けると、100円引きのネギトロが出てきた。

「これをご飯に乗せるだけなのか。。。」
今日は一日何をしてたんだと怒りたい気持を抑えつつ、「鍋も作ろう」と私は言い出し「ご飯を炊いて白菜を切り鶏団子を作る人と、豆腐とネギを買いに行く人と二手に分かれよう、kekeはどっちにするか?」と言うと「家に居る方」と言う。

そして、腹が減っているので焼き鳥もギョウザも買って帰ってくると、kekeはご飯を炊いて皿を片付けているところだ。
「鍋は1人で作れるかな?」と打診するとウンと言うので、「その間にお風呂に入ってもいいかしら」と言うと、どうぞと言う。
「何か困ったことがあったら訊きにおいでね」と言うと、ウンと言う。

この前紹介した本に書いてあったが、(私にしたら考えられないことなのだが)彼らは神様のように扱いなさい、と心理学のベテラン先生が言っていたそうである。

例えば、ネギトロしか冷蔵庫になくても、神様だったらアナタは怒りますか?
神様にお願いをして叶ったらラッキー、叶わなかったらもともと、なのだそうである。

どうか鍋を作ってくださいと願って、叶ったらラッキーなのだ。。。しかも神様から風呂までどうぞと言われて。。。
私はそんな事を思い出しながら、片足を湯船につっこんだ。

しばらくするとkekeがドア越しに何かしゃべっているのが聞えた。
ドアの向こうなのでよくよく訊いてみると「鶏の肉団子に卵を入れるべきか」と言うのである。

「あ、入れてもいいけど、ひき肉の量からして卵1個は多すぎるから・・・」
「もう入れちゃった。」
「それならパン粉を足して水分を吸わせるとどうにかなるよ。」
「うん。」

風呂からあがると、鍋に火が掛かっていて、「あと豆腐入れるんだ」とkekeが言う。
「じゃ、半パックみんな入れてもいいか」と言うとウンとkekeが切るが、味噌汁に入れるサイズで切ってしまい、入れるときに「あ!」と言う。

「小さすぎた。崩れるかも。」
「食べちゃえばいっしょだよ。」

(この前の麻婆豆腐のように)塩水につけないと崩れるなぁ、などと言いながら鍋に入れた。

それから「焼くだけの餃子も焼いてみるかい?」と言うとウンと言い、これはもうできると少々自信ありげである。

火に掛けているうちに餃子の水分が少なくなってきたので、私はフタを開けて様子を見ると「あと20秒だよ」とkekeに言われてしまい、「ゴメンゴメン、フタ開けちゃったね」なんて謝りながら、私達は餃子と鍋を見つめた。

出来上がると、鍋に餃子に焼き鳥にネギトロ、と言う居酒屋メニューが並んだ。
「居酒屋みたいだね」と私は喜んだ。

そして鶏団子を食べてみると、うまい!
「まるで外食の鶏団子の味じゃないか?」と私は言った。
kekeも同感したらしくて、満足していた。

市販で売っている肉ダンゴより鶏肉の味がちゃんとあり、しかしまろやかで、普通に居酒屋さんで食べるような(←外食自体あまりしないからイメージ)、味がしたのである。
おいしいおいしいと連呼しながら食べた。

実際には量が多すぎて二人で半分も食べ切れなかった。
「明日食べればいいよ」と私は言った。
「餃子は明日になると味がおちるから、焼かなくても良かった」とkekeは言う。
でも、たくさん食卓に並んでいると、なんかシアワセだなぁと私は思う。

私は借りてきた本(心が○くなる50のメッセージ)を取り出して、「kekeは1~50までで何番が好きなの?」と言うと、「31」と言う。

それじゃ31のメッセージを読みましょう、と私は言い、「生きるのはつらい。でもつらくても生きてこれたのはどうしてなのか考えてみよう」と読んだ。
kekeは「ふーん」とあまり関心のない返事をした。

それより私は「どうして31なの?」と尋ねると、kekeは「素数だから」と言い、「1と自分の31でしか割れないから。」と言う。

「7だって素数だし、51だって素数だよ。」と私は言うと
(※正確には51は素数ではありませんでした。)
「7は近すぎるし、51は遠すぎるしイチローの背番号だ。」と言う。
(kekeは好きなイチローと同じ番号を選ぶのは申し訳ないことだと思っているのだ。)

kekeが50以内で好きな数が「31」と言うのは今初めて知った事で、しかもその理由が「素数だから」と言う訳の判らない理由なのは大変驚き、ブログに書いておくことにした。

ちなみに私だったら何を選ぶだろう。
24なんていうのも好きかな。

何故か?
2も4も好きだし、単純に何でも割れそうで(誰とでも)折り合いつきそうだから。
と考えてから、kekeの逆じゃんと気付いた。

それから私はkekeが小学6年生の時に書いた「楽」と言う(好きな漢字の)1文字を見ながら、「これは楽チンの楽なのか?楽しいの楽なのか?」と尋ねると、ラクだよ、と言う。
そして「もうあれは破いて捨ててほしい」と言い、「小6の時は何のザセツもなく、ラクだと思っていたんだ。」と言う。

今日はここまでkekeといろんな話をして、TVがついていないのに驚いた。
そんな日が今まであっただろうか。

kekeは「夕飯の反省(感想)会はもう終わった。」と言って、また部屋に戻って行った。

ひとつの選択

2012-03-18 | 母子家庭だから思うこと
変わってるようで私の態度はほとんど変わってない。
いつもkekeに何かを求めていて、今から変われ、そうなれと言い続けているのだ。

言われる事がどんなに辛いことか、だんだん分かってきた。

私自身だって、求められても変えられない。
それはいつまで続くのか。
2年か3年か、10年か、無期限か。

今から変われ、そうなれと言うのは、今のお前ではいけないと言うことだと受け取れる。
そんなメッセージ、楽しいわけが無い。


だから、私はkekeに今のままでいいよ、と言うメッセージを送らなければならない。

いや、違うな。
送らなければならないと言うと『義務』になってしまう。

そもそもいったい「善くない」とは何なのか。

G子は最後に電話を切る前に言った。
「このままだとsakeちゃんとkeke君は心中するかもしれない(から忠告しておく)。」と。

私も同じようにkekeをずっと脅してきた。
学校に行かなければ○○になります、そうしたら恐ろしいことになります、と。
ずっと脅し続けてきたんだ。

心中や孤立死を避けるために必要なのは、愛情や思い遣りや金であって、忠告やアドバイスではないと思う。

かと言って、他人が愛情や金を全て背負えるわけにはいかず、それはそれで止むを得ないことではなかろうか。
「心中するかもしれないから私の忠告をきけ」とは、どれだけ思い上がった発言なのだろう。


と言いながら、でも私だって、ついこの前まではG子とほとんど変わらないことをkekeに言い続けてきた。
言う通りにしないとこうなる、ああなる、だから学校に行けと脅してきた。

私達がこの先、どういう事態になるかは今まったく想像できないけれど、もしG子の予測通りになったとしても、それまで楽しく笑って過せれば、それはそれでいいのではなかろうか。

働かなきゃいけないと尻を叩かれ、したくもない仕事についたり辞めたりしながら70歳まで生き延びる事と、やりたいように生きてろくに仕事もせずに35歳で孤立死するのとで、楽しかった時間数では大差はないかもしれない。
だとしたら、この状況が一生続くこともアリなのか。

なので私は孤立死云々と言うニュースも「事実」を受け止めるだけである。

周りに相談しさえすれば・・と言う人もいるが、自分が逆の立場だったら、ホイホイ助けてくれと言えるだろうか。
私もまずは、周りに言うのを阻むだろうと想像する。
考えると、いろいろ面倒くさいからだ。

何の代償も払わずに、いつまでもそんな事が許されるとは思えないのである。
そのうち「のうのうと」と言う形容詞がつくだろう。

可哀想でも惨めでもなく、それも一つの選択ではなかろうか。
そう考える私がおかしいのだろうか。


さぁ、今日はこれからどこかに出かけてこよう。

私でなかったら

2012-03-17 | 息子keke
kekeは「何を作ればよいか分からない、それを考えるのが一番大変だ。」と言う。

私は棚から奥薗さんの「自炊をしよう!」と言う本を取り出して、kekeが作れそうであまり材料をそろえなくて済むようなレシピにフセンを貼ってみた。

そして中の一つ「豚バラ丼」と言うのを作ることにした。

玉ねぎと豚バラで作る豚ドンみたいなメニューである。
さっそく二人で食べると、味が薄いのに気がついた。

「でも、私だったらここで砂糖を入れてしまって、すき焼きみたいな味になるだろう。kekeの方が店で売ってる豚ドンみたいでおいしいよ。」
と私は言った。実際に生姜もきいていて、豚ドンみたいな味がしたからだ。

「明日になれば煮込まれて丁度いい味になるよ。」

しかし、kekeは納得行かず、1人でしばらくウンウンと考え込んでいた。1人前を倍の分量で作ったからかな?と言うので、そうかもしれないね、と言った。
私はレシピ本を読み直して気がついた。

「これはフライパンで作るレシピだったからだ。鍋で作ったから水分が蒸発しなかったんだよ。」

でも、明日になれば美味しくなるよ、と言った。


kekeは相変わらず「何を作って良いか分からない、何か食べたいものを言ってくれ」と言い、「ハンバーグとかも挑戦してみるか?」と言うと、ウンと言う。

朝、「レシピの本を探そうか?」と言うと、「別にいい」と言う。
それじゃ、お金はここに置いておくねと言い、別にハンバーグじゃなくてもいいんだよ、と言う。

そして私は出勤した。


私は帰り、とても気分が良かった。
帰りにkekeに何か買って帰ろうか、そうだ、久しぶりにモスバーガーでも買おうか、と考えた。
でも待てよ、kekeが何か用意しているかもしれない。

駐車場に一度車を止めて、私は携帯に電話した。
当然いつものごとく留守電にしかならない。
家の電話も掛けようか、でも、また留守電になるだろう。
それに、kekeが今寝ていることも充分に考えられる。

起こすのも悪いか・・・と私は家に帰った。


予想通り、家ではkekeが寝ていた。
朝と昼に食べ終わった皿と、菓子が幾つかとコタツで寝ていた。
金はそのまま置かれていた。

私はこの姿を見た途端、ブチッとキレた。
何がキレさせたのか判らないが、この光景を見た途端、全てが飛んだのである。

それからkekeは部屋から出てこなくなった。



そこには何も理由なんてない。

kekeと同じように、私のココロもまた、さまよい続けているのだろう。
安定した、揺るがない安心できる場所。
そんな場所などどこにもないのに。

自分ですら知らないのだから、教えられるわけがない。
愛も夢も希望も。

運転に免許が必要なように、子供を産むにあたっても免許が必要なのではなかろうか。
私はそしたら、最初にはじかれたのではなかろうか。
欠落者との結婚は離婚すれば済むけれど、子供の人生は取り返しがつかない。
私はもう子育てはできない。

私でなかったら、kekeはもっと普通でもっと幸せになったに違いない。

このくだらない一生は、いつになったら終わるのだろう。
あちこちに迷惑掛けながら、このあとどのぐらい続いていくのだろう。

でも、いい。
どうせ最後には死んでしまうんだから、それまでの辛抱だ。
それまでだ。

花粉症とマスク

2012-03-16 | 健康とか病院とか
いよいよ私も花粉に悩まされそうだ。

くしゃみは出るし、目もかゆい。
それでもまだ年中鼻をかまねばいられないような状態ではない。

これから、さらに酷くなるのか。
それとも今年はこの程度で終わるのか。
できれば、この程度がピークで落ち着いてくれれば良いのだが。

花粉症でも節約は怠らない。
そもそも花粉症は深刻な病気ではないと言う認識なので、そこであまり金を掛ける気になれないのである。

したがって、マスクも使い捨てにはしない。
普通に1週間は使うし、下手すれば2週間は使う。

しかし私のことなので、昨日つけてたマスクをいちいち探してられず、見つからないと面倒なので新しいマスクを出してしまう。
よって、いつから使用したのか分からない3~4個のマスクがあちこちに置かれている状態である。
だから、もしかしたら1ヶ月ぐらいは捨ててなくて身につけていることもあろうと思う。
(そもそも、使い捨てマスクを捨てようと言う考えが無いので当然増えていく。)

そんな私でもさすがに「もう捨てよう」と思うタイミングがあり、それはいつかと言うと、マスクの両面に口紅の跡がついてしまった時である。
そこらに放置されていたマスクをひょいとつける時に裏表を確認しないものだから、間違えて前回使った裏をつけてしまうことが、多々あるのである。

少々の事では恥かしくない私でも、さすがに表にタラコクチビルの跡がついたマスクで歩くのは恥ずかしい。
よって、寿命と思い捨てる事になるのである。

そこで、朝の出勤時には口紅をつけないことにした。
車に乗ってマスクをはずしてから初めて、リップをつけることにしたのである。
これによって、使い捨てマスクの寿命はまたまた延びた。


しかし、ここまで書きながら、1度使ったマスクの裏でつけていると言う事実。。。
もしかしたら、花粉を思いっきりなめているのではなかろうか。

でも、余り深くは考えていない。
花粉症は深刻な病気だと言う認識ではないからである。

オヤジズの要求

2012-03-14 | 今の会社
うちの会社の周辺の人達の間から「うちらも安全に気をつけよう!」と言うムードがわきあがり、パトロールをすることになったらしい。

と言うわけで「sakeさん、安いヘルメットだと幾らぐらいかな?」とAさんが言うので、「そうですねぇ・・」と考えていると、ZENさんが「オレが見てくるよ」と行って出て行った。
しばらくして電話が鳴り「4つあったけど、それでいいかな?」と言うので、数はそれで良いか分からないからAさんに訊いて下さい、と言って1週間ぐらいするうちに、ヘルメットが8個揃っていた。

そしてまたしばらくすると、パトロール隊のオヤジさんズは「お揃いのジャンバーがほしい」と言い出したようで、Aさんから「sakeさん、どこかで頼んで」と言うので、近くのそう言う店で相談してみると、こんなのがありますよ、と見せてくれたので、一番安いやつのカタログをもらって帰ってきた。
それで色を選んでもらって、背中の文字やらを決めて、こんな感じで大きさや配分はお任せします、と言って、それきり私もすっかりその存在を忘れていた。

そしてある日店から「例のジャンバーができあがりました」と電話が入り、よくよく考えてみると明日がそのパトロールの日であったので、急いで取りに行った。
Aさんにジャンバーが届いたことを言うと、やっぱりここで思い出したようで、明日彼らが来る前に準備しなくては、と言うことになった。

「クリップボードみたいなものが人数分はないですよ。」と私が言うと、Aさんは「大人なんだから気付いて各自で持ってくるだろう。」と言い、とりあえず事務所を探してみつかった2枚のクリップボードを用意しておいた。


当日パトロールのオヤジさんズが現れた。
うちの会社も誰か1人行かなくてはならなかったが、あいにく誰もが忙しかったので経験のないZENさんが行くことになった。
地図も用意しておいてと言われたので用意した。

来て早々、予想通りこの板(クリップボード)がもっとほしいと言い出し、私は「実は昨日探したんですが社内にこれしか無かったのです。」と言うと、「この次までには用意しておいてくれ」と言う。
それから、ヘルメットが殺風景過ぎる(真っ白すぎる)と言いながら出て行った。

そして、しばらく戻ってこなかったが、やがて戻ってきて、各自ジャンバーを脱ぎながら、ハンガーがないか?と言うので、ないですと答えると、この次までには用意しておいてくれ、脱いだらシワシワになっちゃうから、と言う。

ハンガー以前にハンガーを掛ける場所がここには無い事に気づいてほしい。。。。


しかし、私は近からず遠からずの、このビミョウな距離関係のオヤジさんズに「○○してくれ」と直接言われると断る術がない。
間にAさんが入ってくれると都合の善し悪しを判断してくれるのだが、オヤジ達にそれが分かる訳が無い。

私は泣く泣く、あそこしかない、と思った。

あそことは、女子更衣室である。
ハリガネハンガーをどこからか入手し、あそこにオヤジどものジャンバーを吊るすことにした。

いつしか女子更衣室とは名ばかりの物置の片隅になり、そして、オヤジズのジャンバーで2/3埋め尽くされるとは。。。。

そして、言わない限り誰もそれに気付かないであろう。。。。


うぅ。。。

kekeのハッシュドビーフ

2012-03-13 | 息子keke
昨朝、kekeは「何を作るか」で迷っているようだったので、「こんなのはどうか?」と『クレアおばさんのハッシュドビーフの箱』を指さした。
そして残りご飯でカレーチャーハンを作って、「これと豚汁でお昼に食べられるように」とkekeに行って来るね、と言った。

帰って来ると、またkekeはグースカ寝ていた。
「またか。。。」と脱力感はあったが、もう怒ることも無い。
そもそも、自分だって普段ろくな晩飯を用意していない。
毎日続ける大変さは自分も分かっている。

かなりイイ感じで寝ていたので起きるのは相当至難の業だと思えたが、一応「どうする?」と尋ねてみた。
「このまま寝てていいよ」とも言わなかった。
起きないなら、私が買いに行くだけだ。

kekeはすると起きて買い物に出かけた。

しばらくすると、牛肉と菓子を買ってきて、台所に立って作ることにしたらしい。

風呂から出ると、コトコト玉ねぎと肉を煮ていた。
どうやら説明書の通り、15分煮るようだ。
それから火を止めて、ルーを入れてできあがり。



なかなか美味しかったが、個人的にはもう少しスパイスが効いてる方が好きだったので、おかわりでは黒コショーを(こっそり)かけた。

そして持ってくるとkekeが「あ!」と言う。
やはり気を悪くしたか・・・と思ったら、ルーが固まって溶けてないのがあったのかと思ったらしい。


今日はお昼にもkekeが作ったハッシュドビーフを持ってきた。
今晩は何が待っているか、少しだけ楽しみにしてみよう。

スジ子のボディスーツ

2012-03-12 | 女だから思ったこと
私は今までほとんど真剣にダイエットに立ち向かった事がない。

と言っても、痩せているわけではない。
ただそれを意識していないだけである。
それは両親が割りとふくよかだったため、私は痩せてもいないのに、母親が「骨皮スジ子」と呼んでくれていたからである。

この会社に来たばかりの頃から、4キロも太ってしまった。
頭ではせめて2キロは痩せたいと思っているのだが、かと言って、余計な無理はしたくない。
(亡き母は食べるのが大好きだった。)

そのはざまで心は揺れる。


そこで妥協案を思いついた。
それはボディースーツを着て、無理矢理贅肉を下着の中におさめてしまおう、と言うアイデアだ。
私の場合は実際に肉が少々あっても、洋服の上から見て分からなければそれで良かったのである。
更にここまで封じ込める事によって、今以上贅肉がつかないかも、姿勢も良くなるかも、と言う期待感もあった。

私は思い切ってボディスーツを買ってみた。
kekeは「無理は体に良くないのではないか?」と言うが、「kekeぐらいの頃も履いてたからヘーキヘーキ」と私は言った。

そしてギュウギュウ肉を押し込めて、それを着てみた。
よしよし、まるで水着を着ながら生活しているみたいだわ。
中国の纏足のように、これからは肉もそうつかないのでは。。。と私は思った。


そして、今日一日それで仕事をしてみたのだが・・・・・
午前中は問題がなかった。

しかし昼食を過ぎ2時辺りから体に異変を感じ、3時の頃はアバラ骨付近やら、お腹やらが圧迫され苦しくて苦しくて、すぐにでもトイレで脱いでしまいたい、と言う気持に駆られた。
しかし、ギリギリ寸前でそれをしなかったのは、さすがにノーブラで制服と言う状況に抵抗があったからである。

普段、コンビニとかに「面倒くさいから。」と言う理由で、夏でもわざわざ下着もつけずにビュンと買い物に行く事もままならずあるのだが、さすがに周り中知り合いだらけと言う状況でこの後3時間ノーブラになる勇気はなかった・・・が、あともう少し苦しかったら、やっていたかもしれない。
それほど、私は男どもに注目されていないから。。。。。

こうしてギリギリ寸前で我慢して、5時過ぎた辺りからはまた苦しみも落ち着いてきたのだが、家に帰ったら、1分でも早く取り払ってしまいたかった。

そしてとっぱらって、風呂にも入ったが、イマイチ開放感が無い。
苦しい、どこか無理している感覚が続いている。
あんなに苦しかったのだから、もっと開放感があっても良いのに。。。。


そして、それでも懲りずに夕食のあと、「きのこの山」を食べている。
これじゃ、太るよと自分でも分かってるだが。。。

二人でキッチン

2012-03-11 | 息子keke
今日はkekeが頭が痛いと寝ているので、午前中は車に乗った。

とは言ってもあまり出かけるあてもなく、ひと回りしてからリサイクルショップでオーデコロンを買う。
暑くなったらまた加齢臭騒ぎが起こるので500円で買ってみた。

ちょっと前ならもう少し足を伸ばしたかもしれないが、kekeも気になり家に戻った。
kekeはゲームをしているようだった。

皿を洗ってくれると助かるなぁと私は言うと、「いつまでに洗えればいい?」と言うので、1時間半ぐらいまでの間に洗ってくれたら、その後にご飯の用意をするよ、と言う。
そして、あまりにも寒いので(ガソリンがもったいないので暖房入れないで走ったのだ)、風呂で温まる事にした。

出てくると、kekeが皿を洗っていて、邪魔しないようにコタツに入っていたが、それもどうかと思い、台所で何か作ることにした。
kekeは「肉の賞味期限が今日までだから豚汁がいいのではないか?」と言う。

私は使い終えたばかりの土鍋を軽くゆすいで(kekeが皿を洗っているのが悪くて、きれいな鍋を汚すのが悪かったのだ)、火に掛けゴボウやニンジンを切って入れた。それからちょっと心配な豆腐を入れて煮た。
kekeが「肉は?」と言うので沸騰してから入れるよ、と言う。

「お!床にタオルを敷いてフライパンを置いてるね。」と言った。


昨日妹に「kekeが平日は料理をしてくれることになって、1000円札をポイントカードを置いて出勤するんだ」と言う話をすると、とても喜んだ。そしてまた、「話だけを聞いてると、もっとカラに閉じこもって周りを受け付けない感じだったけど、正月に会った時はそうには見えなかった」と言う話をして、去年よりは変わってるよ、と言う。

「そうかな?」
「去年は家の事は何もしてなかったじゃない。自分の役割があって喜んでもらえたって言うのがあるのは、とてもいいことよ。」
と言う。


そうかな。
でも、たしかに何か変わったような気がする。

kekeと二人で台所に立っていると、「こんな時間も後で懐かしくなるかもしれない」と思う。
ずっとこうして二人で暮らし続けているとは限らないから。

こう言う時期があってもいいかもしれない。^^;


kekeはまた部屋に戻った。

私は近くの本屋に行って雑誌を買った。
3年半ぶりだ。
オレンジページは「15分で晩ご飯が用意できる」と言うタイトルだった。
310円。あれ?値上がりしたかな?

kekeはこう言う雑誌にもしかしたら関心があるかもしれないと思って、買って帰る。

本屋に行って気がついたが、この3年の間に料理本も付録がついてたりするんだな。
シリコンスチーマーがついてたり、ドレッシングを配合する瓶がついてたりする。


昼食べてないので腹が減ってしまい、時間が早かったが先にご飯を食べた。
そのままつい、寝てしまった。。。