最近の高校生投手は皆ふつうに140km超の球を投げていますが、以前は140km超の球を投げるのは限られた速球派だけだったような気がします。打撃の場合、バッティングマシンの普及などでどんどん進化するのは分かりますが、投手の場合は、なぜなのでしょうか。それとも私の気のせいでしょうか。
金沢・釜田、聖光学院・歳内、花巻東・大谷、帝京・伊藤、唐津商・北方、日大三・吉永、日本文理・波多野などが速い球を投げていました。ほかに、私は見られませんでしたが、英明・松本、開星・白根なども快速球を持っています。また、覚えていないだけで、何気なく見ていた試合でも140km前後の球を投げている投手はいました。
今日も、前評判が高い光星学院の川上・秋田、徳島商の龍田、関西の水原、九州国際付の三好らがキレのある球を投げていました。大敗した専大玉名の2番手(背番号6)投手は制球力はないものの、140km台後半を投げていました。
光星学院は専大玉名に16対1と大勝、徳島商は藤代に3対1と接戦ですが龍田投手が危なげなく抑えましたが、最終戦の九州国際大付対関西戦は、延長に入る大激戦となりました。
センバツ準優勝の九州国際大が4回表に先制すれば、関西が4番の本塁打ですぐに追いつき、8回裏に関西が勝ち越せば、9回表に九州国際大付が執念で追いつくという、非常に緊迫した勝負になりました。
三好・水原両投手とも140kmの速球もありますが、変化球、制球力ともよく、見応えのある投手戦でした。また、序盤では、関西の中堅手がタッチアップの三塁走者をストライク返球で刺したかと思えば、延長11回には関西のサヨナラのチャンスに、右前ヒットで二塁から本塁突入する走者を九州国際大付の右翼手がダイレクト返球で刺すなど、守備も堅く、締まったゲームでした。
延長12回裏、165球投げた好投の三好から、2年生左腕に代えましたが、結果的には、これが勝負の分かれ目となりました。四球の走者を犠打で送り、続く3番も四球となったところでパスボールして、一気に一三塁となり、迎えるは今日全打点を叩き出している4番渡辺です。敬遠ではなく、勝負に行きましたが、渡辺は勝負に徹する叩きつけるセカンドゴロで、三塁走者が本塁に突入し、間一髪セーフとなり劇的なサヨナラとなりました。2番手の2年生も予選では、18回投げて無失点でしたから、甲子園の独特な雰囲気と緊迫した場面に呑まれたのかもしれませんね。
それはそうと、投手の球が速くなっているような気がするのは、気のせいでしょうか?