八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

小倉監督。

2011年08月21日 23時35分10秒 | プロ野球・高校野球

ベンチにいる姿を見ても、何となく普通っぽくていいなぁと思っていましたが、いろいろな報道を読むと、ある意味で普通で、ある意味ですごい監督なのだと思いました

 

池田高校・蔦監督、PL学園・中村監督、常総学院・木内監督、智弁和歌山・高嶋監督、横浜・渡辺監督、帝京・前田監督など、オーラがある名物監督が数多くいますが、そんなオーラは、小倉監督には感じません。

 

副将だった現役時代、「何時間も怒られて、許してもらえず、残るのは監督への不満だけ。最後の夏は、ただ休みたかっただけ」だということです。自分のこうした経験を、負の連鎖でつなげていく道を選ばず、自分が選手だった時に感じたことをそのまま指導者として実践する道を選んだのですね。選手に真っ当な努力を求めつつ、それ以外のところでは自由にさせるという、おおらかな監督さんのようです。

 

練習では厳しいことを言いながら、いい点があれば、すぐに褒めることが出来るそうです。自分の「威厳」とか、「立場」にとらわれない器なのですね。寮の監督室に選手を招き入れて、甘いものやフルーツで選手をもてなしつつ話をしたり、今大会でも、2回戦までの間隔が長いことからUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)に遊びにいくことを許可したそうです。大会中にUSJってちょっと考えられませんよね。練習でもノルマとして何回素振りをしなければいけないということはないそうです。それでも、選手自身が必要と思えば、いつまでも素振りをするそうです。

 

こうした小倉監督の指導があればこそ、あれだけのタレント集団でありながら、おごらず、騒がず、いつも冷静にプレーをしていたのでしょうね。私は個人的には、打力不足でレギュラーと控えを行き来していて必死なプレーで今大会レギュラーの座を死守した谷口選手のひたむきなプレーが好きでしたが、畔上、横尾、高山といったスタープレーヤーでも、淡々と着実なバントを決めるチームであるからこそ、おのずと誰もが真剣になります。

 

そういう力を引き出したのは、小倉監督の力なのでしょうね。教え込むのではなく、引き出す。まさに最近のコーチングの理論そのままですね。もちろん、技術的な指導だってあるのだと思いますが、今大会でも一番のポイントとなった指示は、「低めの難しい球は打てない。ベルト付近の球を狙え」というものです。何だ当たり前だと思われるかもしれませんが、一番大事なことです。

 

あの落合監督が言っています。「(落合は)右打ちが得意だから外角に投げてはいけない、と相手から思われているうちは、ずっと現役でいられる(外角低めが一番打てる確率が低いから)」。巨人監督の原さんは、失投しか打てないと揶揄されることが多かったですが、原さんに限らず、落合でも、松井でも、あの王さんだって、基本的には失投を打っていたものです。

 

小倉監督の言っていることも基本的には同じことです。さらに、すごいのは、普通だったら、見逃し三振だったりしたら怒りたくもなりますが、自分が指示した「低めは捨てろ」を守った結果であれば、見逃し三振も構わないと言える強さですね。だからこそ、序盤でなかなか点が取れなくても、しっかり球を見極めて、相手が疲れてきた頃に大量点で畳み掛けるという攻撃が出来たのでしょうね。

 

責任をとれる人が少なくなっている現在、監督自身が「一番プレッシャーを感じていた」というには非常によく分かります。これだけの戦力を擁し、優勝候補に目され、勝たせられなかったら自分のせいだと。しかし、どんなに強いチームでも絶対に勝てるということはないと、野球をやったことがある人なら、誰でも知っていますが、そう思っていたのはやはり責任感の強さです。

 

そして、選手の方も「監督を男にしたい」、「監督を胴上げしたい」と思っていたこと。これこそが、まさに小倉監督が「監督への不満が残り、最後の夏はただ休みたかっただけ」の真逆に関係ですね。

 

その言葉通り、選手たちが躍動し、一番長い夏を経験し、楽しんで、いつまでも野球をしていたいと思える夏をすごせたのですね。

 

暑かったり、寒かったり、大変ですが、良い夏でした! 

 

 

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今日の練習は雨でお休み & 久々のジョグ

2011年08月21日 21時11分11秒 | 散ドラ諸君への喝!

昨日は何とか天気ももってたぶん散ドラも練習をやったのだと思います。それとも、みんなで日大三高の応援でもしたのでしょうか。

 

しかし、今日は朝から雨で、練習は中止となりました。しかも、降ったりやんだりと人を馬鹿にしたような雨の降り方で嫌になります。これで2週間、野球なしです。いえ、この2週間、野球は随分見ました。自分がやっていないだけですね。年寄りなので、動かさないと、肩の関節が硬くなって動かなくなりそうで心配です

 

昼前にほとんど降っていないように見えたので、クロの散歩に出ましたが、外に出てみると結構降っていて、本当に近所を一回りしただけで帰ってきました。そんな雨の中、ジョギングをする女性ランナーがいました。細身のいかにもランナー体型で、服装も本格的でした。さすがです。野球経験者の私は、どうも雨の日まで走ろうという気にはなりません。軟弱ランナーです

 

しかし、夕方にはほとんど上がったので、久しぶりにジョギングに出かけました。ここのところ天気が悪くて走れなかったので、今日も走らないと、本当に走らなくなってしまいそうだったので、良かったです。しかし、左足踵にちょっと違和感があったので、ごくごくゆっくり、高尾方面に向かいました。

 

高尾方面の町会は昨日、今日が夏祭りのようです。散田周辺は、本町⇒中散田⇒散田東と順繰りに行われますが、高尾周辺は、陵南中の中央線を挟んでの向かいに始まり、町田街道入口付近の熊野神社、西浅川公園、落合公園、高尾山口駅前と5か所で夏祭りをやっていましたが。街中に比べて人が多いとは言えない中、同じ日に一斉にお祭りをしたら、一か所ずつの人出が減ってしまうと思いますけどね。案の定、西浅川公園では子どもがカラオケを歌っていましたが、ギャラリーが少なくて、かわいそうでしたね。一斉にやるのは何か理由があるんでしょうね。

 

そんなことを思いながら、高尾山口で折り返すと、横中陸上部のコウスケとすれ違いました。たぶん私よりだいぶ大きいですね。もちろん、走るのは小学校時代から私よりも早かったですし、今じゃ勝負にもなりません。陸上部もがんばれ!

 

今日のジョグ

 10.1km  1時間05分04秒

 

 

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10年前…

2011年08月21日 11時20分07秒 | プロ野球・高校野球

第93回全国高校野球選手権は、日大三高が10年ぶりの優勝で幕を閉じましたが、10年前の日大三高も強力打線と投手力のバランスがとれたチームでした。チーム打率.427は当時の新記録で、本塁打7本と合わせ、今年のチームの上をいっています。本塁打を2本ずつ打った内田和也、都築克幸はプロ入りしました(3本打った原島正光は進学)。投手も、エース近藤一樹、千葉英貴の二人がプロ入りし、同じ高校から4人同時にプロ入りするほどの選手層の厚さを誇りました。

 

と、いかにも見てきたように書いていますが、すべて後から調べたことで、10年前にはまったく知りませんでした。10年前も、今大会を沸かせた光星学院、聖光学院、習志野、金沢、東海大姫路、智弁、開星、如水館なども出場していました。

 

10年前と言えば、30代半ばで、振り返れば、仕事面でも一番忙しかった(というか余裕がなかった)時期です。そして、倅は幼稚園で散ドラにも入っていませんでしたし、野球にも全然興味を示していませんでした。子どもの頃には熱烈なファンだったものの、あっちこっちから4番打者集めをする巨人も応援する気が起きず、松井秀喜選手に関心があっただけです。ということで、この時期は、野球から一番遠かった時期だったので、高校野球にも関心がなかったのだと思います。

 

そして、倅が散ドラに入団してから初めて迎えた夏が、早稲田実と駒大苫小牧の決勝引き分け再試合の時でした。当然見ました。そして、公立の星・佐賀北の快挙、大坂桐蔭の決勝での圧勝、日本文理の驚異の追い上げをかわした中京大中京、興南島袋の力投、今年の日大三高と続く、夏の甲子園を見てきました。やっぱり野球っていいですね。特に、高校野球はやっぱりいいですね。

 

 

ところで昨日、その5年前の夏に激闘を繰り広げた早実出身の斎藤佑樹と駒大苫小牧出身の田中将大が同じ日に登板ということで話題になりましたしかし、いまだに高校時代の縁で二人を取り上げるのはナンセンスであり、プロフェッショナルに失礼だと思います。当時、ハンカチ王子として一世を風靡し、優勝投手となったのは斎藤投手ですが、プロに入ってからの地位は完全に逆転しています。

9回に150km超の球を投げ、完投で12勝目を飾っても内容に納得していない田中投手に対し、斎藤投手は5回、6回を何とかアップアップで投げているただの新人に過ぎません。斎藤投手が今後どうなるか分かりませんが、マスコミもプロとしての取り上げ方をすべきでしょうね。

 

また、余談ですが、プロ入りした10年前の日大三高のメンバーでは、近藤一樹(オリックス)以外は、目立った実績を残せず、プロを引退したそうです。プロ注目の逸材揃いで、畔上などは当然上位指名されるんだろうなと思っていましたが、今年のメンバーは報道によれば、誰もプロ志望届を提出せず、進学希望とのことです

ひょっとしたら、10年前に高卒でプロ入りした教え子たちのことが頭にあって、小倉監督が進学を勧めているのかもしれませんね。ただ、確かに高卒でプロ入りすると難しい面もありますが、田中将大と斎藤佑樹の現在の差を見ていると、決して素質だけの差でもないと思います。しかし、進路はあくまで本人が決めることですから、決めた道でがんばってください!

 

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