菅首相が29日の両院議員総会で正式に辞任表明をするそうです。実質的な辞任表明をしているので、今さら感慨はありませんが、実質的な辞任表明も本当に今さらだったので、遅きに失したと言わざるを得ません(その後の自らの実績を誇示したり、失政を糊塗する発言に関しては、何をかいわんやですが)。
それはさておき、後継争いも微妙なことになっています。当初、前原前外務大臣が自重の姿勢で、野田財務大臣が真っ先に意欲を表明し、本命と目されましたが、世論調査などの結果に押されて前原前外務大臣が正式に出馬表明し、一気に大本命に躍り出ました。
他に立候補が想定されている、鹿野農林水産相、馬淵前国土交通相、小沢前環境相、海江田経産相、樽床衆院議員は、いずれも派閥領袖というほどの支持勢力を持っていません。そうすると、結局焦点は、この一年徹底的に排除されてきた小沢グループの動向になっています(小沢氏と歩調を合わせる鳩山前首相のグループと、変に仲間に見られたくないと敬遠されがちな菅首相のグループもありますが)。
自民党もそうでしたが、民主党も明らかに政策が違う面々が同じ船に乗っていることが土台無理があるのです。政権を取ることが目的の時は、それで挙党一致していても、いざ政権を奪取して、政策を実行していく段階になれば、不協和音が出てくるのは当然です。
今、この時に挙党一致を目指すのであれば、それはただ一つ、震災復興だけに目的を定め、時限限定内閣とし、それ以降は、政策に基づき再度代表選びをすればいいと思います。本当は、それ以前に、自民党も含めてがらがらポンすべきでしょうけどね。
でも、その時にどういうガラガラポンになるのでしょうね。政治姿勢としての保守・リベラルと、経済志向というか支持基盤というかが都市型・地方型と、二軸二面のマトリクスになっていると思いますので、なかなか明確に二分されるわけでもないのが難しいところです(そして、自民・民主の二大政党にも、政治姿勢では時代遅れての革新、経済音痴という輩もだいぶいるように思いますが…)。政治信条は近くても、人間的に合わないなんてこともあるようですしね。
少なくとも、3月からのこの不毛な5か月よりはまともに政治が動き出すと思いますが、出来たら、より良く動くようになってほしいものです。その点では、時限立法内閣として、政治信条違い、支持基盤の違いを乗り越えて、まずはしっかり復興対策をしてほしいですね。本格政権はその後でしょうね。
今日のジョグ
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