津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

「細川学」をもっと身近に

2006-01-28 11:33:33 | 熊本
 熊本県立図書館に、大変膨大で貴重な「上妻文庫」というものがある。
植物学者上妻氏が心血を注ぎ細川家の古文書を筆写されたものである。
閲覧は自由であるが、コピーを望むと「著作権」を楯に、拒否されることがある。
致し方の無いことだが、やっかいな「著作権者の同意」を得る作業が発生し、面倒くさくなってご破算にしてしまうことが度々有った。
 熊本大学に預託されている永青文庫の史料も、一般の人間にとっては閲覧さえもなかなか面倒くさい。事前に永青文庫理事長の許可が必要であり、その後大学図書館長へ申請となる。なんとかもっと簡単にならないものだろうか。

「細川学」をもっと身近なものにしたいと、せつに願うのだが・・・・・・・・・

 今日の地元紙「熊本日日新聞」は、永青文庫新理事長細川護煕氏が帰熊され、永青文庫の運営について「収蔵品の積極的公開や、熊本での常設展示」などについて語られた事を報じている。美術品については、熊本県立美術館が展観を行っているが、熊本大学の永青文庫史料については、年一回の学内文化祭(?)の附属イベントとしてささやかに展観される位で、なんとも歯がゆくて仕方がない。熊本市などが、大学や永青文庫と提携し、博物館などに学芸員を充実させて、積極的に「細川学」の研究を進められないものか。熊本県の博物館建設構想も財政難で頓挫しているし、熊本の貴重な文化遺産は活用されないまま死蔵されてゆくのか。

 熊本城築城400年を来年に迎える熊本だが、主役は清正公で細川の影は薄い。
忠利公の熊本入り(慶長9年・1632)からは373年、分らないことが多すぎる。
コメント (3)
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