旧備後福山藩・下総結城藩水野家の御当代・水野勝之氏と、熊本在住の史家福田正秀氏の共著「加藤清正『妻子』の研究」が発刊された。福田氏は過去に「宮本武蔵研究論文集」「宮本武蔵研究第二集・武州傳来記」を上梓発刊されている。二冊とも御恵贈いただいたが、この度も又お贈りいただいた。来る11月4日には「加藤家顕彰シンポジウム・加藤家の謎に迫る」が開催されるが、タイミングを合わせるように発刊されたことが喜ばしい。加藤清正の室・清浄院は水野家の出である。このことが発端となっての水野・福田両氏の研究の成果としての本著である。今まで知られなかった豊富な史料を検討され、数多くの現地調査がなされたご苦労の結果を、我々はこのように容易にその内容に触れることを申し訳ないような気がする。我々熊本人が「せいしょこさん(清正公さま)」と親しみを込めて敬愛する清正公はじめ、奥方様、又御子達の生き様を改めて確認できる佳書である。秋の夜長にぜひともお読みいただきたいと、ご推薦申し上げる。
発行:ブイツーソリューション 発行:星雲社 定価:本体3,000円+税
書店での購入は難しいと思われますので、インターネットから申し込まれる事をお勧めします。