数日前Youtubeで「黄色いハンカチ」を半分ほど鑑賞した。(後半はまだ見ていない)
主演の高倉健と共に、倍賞美恵子・武田鉄矢・桃井かおりなどが、個性豊かにそれぞれの役どころを演じていて、九州なまりが抜けない武田の好演などが絡みおもしろい作品であった。
処でこの作品は、「幸せの黄色いリボン Tie a Yellow Ribbon (ole ork tree)」をもとにしているとされる。
若いころ英語の勉強にと口ずさんだ楽曲だが、未だに英語が苦手でいささかの役にも立っていない。
弾むような快活なメロディだが、歌の内容は「罪をて刑期を終え故郷を目指す」人の切ない心境を歌ったものである。
今一つ「思い出のグリーンググラス Green, Green Grass of Home」があるが、こちらは死刑囚が故郷を思って歌う歌だ。
日本では若き日の森山良子の歌が知られているが、「死刑囚」の歌であることは避けている。
森山の透き通るような歌声が相まって、そのような深刻な歌であることを感じさせていない。
この二つの歌に共通するのは、「主人公が囚人である事」、もう一つは「故郷にある古いオークの木」である。
「幸せの黄色いリボン」では「ole ork tree」とつづられているが、「ole 」が「old」であり、19世紀の訛り言葉らしい。
前者はハッピーエンドで終わっているが、後者は処刑されて亡骸が故郷へ帰った。
この様な題材が取り上げられるアメリカの音楽の懐の深さが感じられる。
若いころ、英語の歌詞カードを眺めながら、悪戦苦闘しながらよく歌ったものだが、当時はこのような深いわけがあることなど知る由もなかった。
そして、何とか暗唱していた英語の歌詞も、今ではすっかり忘れているが、Youtubeでそれぞれを楽しまさせてもらっている。
・「幸せの黄色いリボン Tie a Yellow Ribbon (ole ork tree)」(Tony Orlando and Dawn)(1973)
・「思い出のグリーンググラス Green, Green Grass of Home」(Tom Jones)
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