織豊期の茶会と政治 | |
思文閣出版 |
お茶の不思議さとは、まさしく政治の道具であったことである。
地元熊本で10年ほどお茶のお稽古をしたが、今ではお手前はすっかり忘れてしまっているが、いろんなお茶の作法を記した文書に出くわすと、心にふつふつとたぎって来るものがある。
茶会記などを読むと亭主と客人の間でどのような会話が成されたのだろうかと考えたりする。
随分生くさい会話もあったのであろう。茶道が今日あるのは、まさしく織田・豊臣氏によってであるといって過言ではない。
この本は一寸高い。購入するにはちょっと躊躇する。しかし魅力的だなと思い、ちょっとどこかの図書館からお借りして拝見しようと思っている。
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本の内容
信長の茶会の場を通して,「大名茶湯」という中世武家社会で発展していった茶湯の歴史を解明。(歴史図書総目録より)
信長の茶会の場を通して、「大名茶湯」という中世武家社会で発展していった茶湯の歴史を解明。
目次
第1部 信長・秀吉所蔵の名物の歴史的背景(秀吉書状に見える「御茶湯御政道」の再検討
名物茶器の史的変遷
織田信長による名物蒐集
豊臣秀吉による名物蒐集)
第2部 織豊期における座敷飾りの展開(信長茶会における名物室礼の性格
名物室礼の奉行—松井友閑の役割
豊臣政権の確立と「ゆるし茶湯」の終焉
織豊期の座敷飾りと「大名茶湯」)
著者情報
竹本 千鶴(タケモト チズ)
1970年神奈川県生まれ。1993年國學院大學文学部史学科卒業。2004年國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程後期修了。博士(歴史学)学位取得。現在、國學院大學文学部兼任講師