津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

「旦夕覺書」 鳥--9(2/2)

2011-07-12 23:31:51 | 旦夕覺書

 口の過たる故にと度々十左衛門殿口に手をかけ縫ひ細め候へ當世にて勤候へと毎度暇乞に参候時分被仰聞候 然れとも若き時分より生れ付にて人前にても無遠慮思ふ事不残申ゆえ諸人にくむも尤と存候 右の通御目附申達候て舎人殿以の外立腹にて翌日江村節斎上御屋敷へ参候とて扨々能時分被参候 唯今芝えへ拙者を呼に遣可申と存候處に幸にて候 明日早々御用有之候間参り候へと上御屋敷に被参折節堀次郎右衛門小屋にて咄居候處へ節斎被参候て右の通被申聞候故次郎右衛門殿も何事哉と節斎に尋被申候へはとくとは不承候へ共拙者に向先日芝へ御供に参候時何そ不調法成る事候哉終に見不申程に舎人殿顔色替申候由拙者に被申聞候 拙者もこもつふしはつと存候徒記に次郎右衛門殿御申候は夫程舎人立腹の様子ならは思ひ當る事はなきかと拙者へ被申候故いや/\ケ様/\の事御座候御廣間の御目附より御聞被成候物と申候へは夫々扨々苦々敷儀にて候 随分/\申譯あらは能々申候へと次郎右衛門殿節斎も殊の気遣にて被申候 拙者儀は不及申最早明たる事新知拝領にて初て罷上り如斯の儀は天罰と極め鑓を持せ申事も最早是迄と存神以鑓もたせ急き参候
舎人殿中山九朗左衛門咄居申候へとも罷立候へ御用之儀有之傳右衛門呼寄候由にて次にて逢申し直に居間に参候へは是へ寄候へと御申候故寄候へは先日御廣間の前を木履にて通候由如何様の心得にて踏通候哉御申候故いつも妙解院へ御参詣の御供ふれに芝へ御寄被成候由觸申候へはそふりたけをも持せ申候へとも其前にの觸にも任せ直に御帰被成候と何れも存候てわらしの替斗持参候故ケ様/\と申候へは敷石の上にてはたしに成程に心付候はヽ其儘にて可参儀に又栗石の上にて踏申事はいかヽとしはらく物をも御申なく案し居被申候故少又寄候て申候は私儀今度新知被為拝領候て初て罷越候處に右の仕合兎角可申上様無御座候 

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