津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■「虫気の観音」と重賢公

2016-08-24 15:32:20 | 熊本

                       
     画像ファイル:祖霊社( 虫気観音さん)


 お若い方は「虫気」と聞いても良くお分かりにならないだろう。寄生虫に起因する子供のひきつけ・腹痛などをいうのだが、昔はよく見られたものだ。
菊池神社の鳥居を二つ抜け参道を進み階段が左折するあたりの左手にこのお社虫気の観音がある。(菊池市役所にお聞きして確認)

明和七年重賢公は側近の須佐美九太夫・真下梶之助ほか一人を伴いお忍びで隈府(菊池)の古城を尋ねられた。
中腹に逆修の石碑があるのをみつけられ もののふのすみかはあれて轡(くつわ)むし とうたわれて記しつけられた。(熊本縣教育會編纂・細川霊感公より)
この石碑はいつしか里人崇敬の的となり、虫気の観音と呼ばれるようになったという。「轡虫」から転じて「虫気の癇に霊験があるようになった」と菊池市の資料は伝えている。

実は現在もこの句碑が存在するのか、また詳細な場所を知りたいと思い市役所にお電話をした。
丁寧な対応を頂いたが、句碑の存在は確認できなかった。上記写真は菊池市のサイトから引用させていただいたが、右手の案内板あたりをみれば判るのだろう。
轡虫がなく秋には、熊本史談会で菊池を訪ねようかとひそかに考えている。 

コメント
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