津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■どんとぽっち

2024-07-16 06:22:49 | 書籍・読書

 NHK大河ドラマ「光る君へ」は、まひろが道長の子を宿していたことや、宜孝と結婚後も道長と逢瀬を楽しむなど、NHKとしては中々大胆な演出ぶりである。
さて私はいま、釘貫亨著「日本語の発音はどう変わってきたか」を読んでいる。
まさに「光る君へ」の時代の、優雅な紫式部や清少納言の歌を見たり聞いたりし、その水茎(筆あと)の優雅さもふくめて、これがその発音を知ると少々興ざめする感じである。
例に挙げられていたのが、柿本人麻呂の歌だが発音は下段の如くであったという。
こういった古い時代の発音が判るというのも、凄いものだとひたすら感心しきりである。

   ささ      みやま                いも 
   小竹の葉は深山もさやに乱るとも 我は妹思ふ別れ来ぬれば   柿本人麻呂
                     ママ
   ツァツァノファファ ミヤマモツァヤ二ツヤゲドモ・・・・・・・・

 ところで随分以前の「金鳥どんと(使い捨てカイロ)」のコマーシャルで、桂文珍と西川のりおが「ちゃっぷい、ちゃっぷい、どんとぽっち」となんだか時代不明な恰好で叫んでいたが、このことが上記著書で紹介されていて、日本語の古い発音としてあり得る話だと紹介されている。
「寒い、寒い、どんと(カイロが)欲しい」がこうなるというのである。寒いが「ちゃっぷい」欲しいが「ぽっち(い)」となるらしいのだが、本を読みながら当時のシーンを思い出して笑ってしまった。

 少々粗野な感じが残る熊本でもよく聞かれた言葉二つが、奈良時代のものとして紹介されていた。
インデックスを貼り忘れてどのページだったのか判らなくなったので、こちらは後程・・・

 

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