お問い合わせをいただいたので、細川家御医師について記す。松本寿三郎先生の「熊本藩における医師」によると、宝暦年間の医師の数は、御医師12名、外様御医師50名、御郡医師11名、その他御郡医師並・直触医師などがいた。医師会が発行する書籍から「肥後藩の医師制度」をみると次のように有る。
<士席医師>
・御匙御医師 君矦の診察をなす者、いわゆる侍医。
・御次御医師 君矦の次の間に伺候する。時に御匙医師に代わって診療をなす。いわゆる近侍医。
・外様御医師 御花畑御番並に駆付受持、野方御供、御連枝様御供、御手当受持、調練出役、武芸並に大砲打方御覧の節詰方、御花畑御礼の節書詰、両御祭禮御桟敷詰、両御寺神護寺往生院詰方、公儀御役人衆止宿の節詰方、御刑方出役。後に再春館勤務。
右の通任務が外務めのため、前二者の「奥向き」に対して「外様」という。以上知行取りである。
・御次御中小姓御医師 家格は知行取の次に位する。御中小姓と同格であって扶持米取。任務は御次医師と同じ。
・外様御中小姓御医師 任務は外様御医師の通りである。
その外次のようなものが有る。
・御裏御医師 ・御裏御中小姓御医師 君矦の夫人をはじめ大奥の婦女を診察する者。御次の席にある者より命ぜられる。
・御留守居(御中小姓)御医師 君矦、江戸にある際は熊本にある御次のもの、君侯在国の際は江戸にある御字のもの。
<軽輩医師><町医師><在医師><浪人医師>等については省略する。
<士席医師>
・御匙御医師 君矦の診察をなす者、いわゆる侍医。
・御次御医師 君矦の次の間に伺候する。時に御匙医師に代わって診療をなす。いわゆる近侍医。
・外様御医師 御花畑御番並に駆付受持、野方御供、御連枝様御供、御手当受持、調練出役、武芸並に大砲打方御覧の節詰方、御花畑御礼の節書詰、両御祭禮御桟敷詰、両御寺神護寺往生院詰方、公儀御役人衆止宿の節詰方、御刑方出役。後に再春館勤務。
右の通任務が外務めのため、前二者の「奥向き」に対して「外様」という。以上知行取りである。
・御次御中小姓御医師 家格は知行取の次に位する。御中小姓と同格であって扶持米取。任務は御次医師と同じ。
・外様御中小姓御医師 任務は外様御医師の通りである。
その外次のようなものが有る。
・御裏御医師 ・御裏御中小姓御医師 君矦の夫人をはじめ大奥の婦女を診察する者。御次の席にある者より命ぜられる。
・御留守居(御中小姓)御医師 君矦、江戸にある際は熊本にある御次のもの、君侯在国の際は江戸にある御字のもの。
<軽輩医師><町医師><在医師><浪人医師>等については省略する。