まず、福音書という書物をきちんとながめよう。
復活のイエスに直接会ったと確信した人々のうちから、後世の人々への思いやりが生まれた。
後の世の彼らにはイエスと会う機会がないだろう。
自分たちの知るイエスを、彼らも分かち合えるようにしたい、と。
これは自然に生まれる思いだったろう。
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その思いやりが、いま我々の知る四本の「福音書」に実るに至っている。
なんともありがたいことだ。
これがなかったら、イエスの情報は、時の流れの中で立ち消えていっただろう。
もし情報が消滅してたら、我々はイエスの事柄を知ることはほとんど不可能だった。
いま我が国には「四福音書(しふくいんしょ)と呼ばれるイエスの伝記がある。
マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネが各々独立して書いたイエス伝である。
次回から、各々の持つ特徴を見ていこう。
(続きます)
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