フェローン・アクラフ(Pheeroan akLaff)といえば、山下洋輔ニューヨーク・トリオ、アンソニー・ブラクストン(『Charlie Parker Project』が印象深い)、オリヴァー・レイク、アンソニー・デイヴィス、ヘンリー・スレッギル(『makin' a move』でのドラミングが最も好きだが、「new air」での活動もある)など、フリー・アヴァンギャルド系でのサイドマンとして目立つ。エネルギッシュで多彩な音は飽きない。
リーダー作もいくつかあって、私は2枚持っている。『SONOGRAM』(MU Records、1990年)ではサックス2人のほかにソニー・シャーロックのギターを目立たせていて硬派。しかし色々な民族音楽への興味は、『Global Mantras』(Modern Masters、1998年)のほうにこそ色濃く顕れている。オリエンタルな曲調の「Okinawa Children」や「Hikalu Express」(新幹線のこと)、オリヴァー・レイクが詰まったような「あの音」を吹きまくる「Minister to Haiti」など、1曲ずつが違っていておもしろい。
2004年の来日時も、山下トリオとはまた違って、セッションが楽しそうだった。
フェローン・アクラフ、2004年 Leica M3、Pentax 43mmF1.9、PRESTO 1600、イルフォードマルチグレードIV(光沢)、2号フィルタ
フェローン・アクラフと永田利樹、2004年 Leica M3、Pentax 43mmF1.9、PRESTO 1600、イルフォードマルチグレードIV(光沢)、2号フィルタ